見出し画像

「恋」は「さくら色」

「あっという間に」という言葉がとても似合う春がきた。

枯葉が落ちきってからもうどれぐらい経ったか、思い出せないような木の枝の先。
そろそろかな?と見上げれば、蕾でほんのり色付いていて、一年は早いなー。と。

毎年この春風が吹いて、桜が咲くのを待っている間、昨年の春のことを振り返ってしまう。

なんならもっと、もっと前の、苦い春まで全部。

今年はそんなことをぽつぽつと考えながら散歩に出てみる。

いつもは通らない道を通ってみたり、わざと遠回りをしてみたり。

そうして今年の春をまた、来年の私が振り返ることを想像すると、少しだけ微笑ましくなって、ほんのり眠くなる。

こんな風に、どこか淋しくなったり、恋しくなったりと感傷的で、春は落ち着かない。

ところで普段は「寂しい」だが、春は特別「淋しい」な気がする。

ついでに言うと「恋」という漢字は、「桜」より「さくら色」だと思う。

なんだかんだで、春にしか味わえないこの感覚を楽しみにしているのかもしれない。

インドアだけど、今年はお花見しよっかな。

花粉症の同士、頑張ろう。

ばいばい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?