車を所有する体験ってどんな感じか確かめてみるために車を買った話
こんにちは。トキマルと申します。
普段はデザイナーとして、車に関わるシステムのUIや体験のデザインをしています。
…のですが、東京に住んでいるということもあり、自家用車はもっていませんでした。公共交通機関に乗ればだいたいどこへでも行けてしまうのと、維持費が高いということが、自家用車を持っていなかった主な理由です。
自家用車を持っていない自分が、自家用車に搭載されるアプリや体験のデザインを十分にできるのだろうか。そんな課題を薄っすらと感じていました。対象領域にのめり込んでみる、自分の体感として経験を積むのはデザイナーの基本姿勢の一つですよね?
というわけで、車を買いました!!!!
(子どもが生まれたのと、新型コロナが流行したことで、公共交通機関が使いづらくなったというのもあります)
本記事では、自分が車を買ってみて、レンタカーやカーシェアではちょっと
しないような車の使い方や、心境の変化についてまとめてみました。
いろいろな変化
1. どこへでも車で行くようになる
環境負荷的には良くはないと思いますが、ちょっとした買い物や外食に車で行くようになりました。
歩いて10分くらいのコンビニまで、車で行ったことも、、。
車を持つ前はカーシェアやレンタカーを使っていたので、車に乗るハードルはかなり高いと思っていましたが、家の目の前に駐車場があり、なんの手続きも不要で車に乗れるとなると、こんなにも気軽に乗れてしまうんだなと思いました。ほとんどママチャリと同じくらいの気分。
2.目的地は駐車場にセットする
何を当たり前なという感じもしますが…車で行くということは車をどこかに停めないといけないんですね…。例えばレストランに行く時に、自転車や公共交通機関で移動するなると、ナビの目的地はそのレストランにします。ただ、車だとそのお店についても車が停められるとは限らないので、お店の近くの駐車場を目的地に設定します。
行きたいお店を見つけた時は、次にどこの駐車場に停めるかを考えます。お店との距離や、料金、料金の時間帯ごとの変化、駐車台数などを駐車場の公式サイトや、Googleストリートビューから調べます。
ただ、これはお店に駐車場がほとんど併設されていない都心ならではの話で、郊外であればお店に直接行くのでも、問題ないかもしれませんね。
3.ショッピングモールのクレカを作る
ショッピングモールのクレジットカードは、数時間分駐車料金無料サービスがついていることが多いです。
車を持ってない時はなんの魅力も感じませんでしたが、車を持ってみると駐車時間をほぼ気にせずいられるのはとても気が楽です。ちなみに駐車場無料サービス以外を使うことは無いので、車の中に置きっぱなしにしています。
4.洗車をする
この記事を読んでらっしゃる方は洗車ってしたことありますか?自分は人生で一度もしたことはありませんでした。車を持ってみて気づいたのは、車って本当にすぐ汚くなってしまうんですね。車を買って一週間も立たないうちに砂埃まみれになっていた時はかなり驚きました。
最低でも月に1回は洗車しています。スタンドの人の手洗いはなかなか高いので、洗車機を使ったドライブスルー洗車を使っています。スタンドによって料金や洗車機の機能や、拭き上げコーナー(洗車をしたあとは水滴をタオルで拭かなきゃいけないんです、、)の広さや、拭き上げコーナーに設置してある掃除機の具合が違ったりするので、次第とお気に入りの洗車場所が絞られていきます。
やってみた
車を所有するといっても、やっぱり平日はあまり乗らないんですね。それがもったいないので、前から気になっていたことにチャレンジしました。
夜の首都高ドライブ
突然の首都高豆知識ですが、首都高の料金は入り口と出口の最短経路(距離ではない点に注意)で決まります。例えば、神田橋ICから乗って、銀座ICで出ると、料金は300円です。
入り口と出口の最短経路で決まるため、その道中はどこをどのように通っても、何キロ走っても料金は変わりません。
これを利用?して首都高ドライブを楽しむことができます。
※ちなみに、そういった走り方がいいのか悪いのか気になるところですが、首都高を運営している会社に問い合わせた方の記事によると、問題ないそうです。よかった。
首都高は遠出をする時に通過するくらいで、狭くて複雑で交通量も多くて、、、一言で言えば走りづらい印象で、あまり好きではありませんでした。ただ、夜走ってみると、交通量はそれほど多くなく、道も慣れてくるとナビも見ずに走れるくらいなので、結構快適です。
夜の首都高ドライブは、癒やされる感じがします。なんで癒やされるのかというと、ほどよい集中感が理由だと思います。
車を運転しているので、当たり前ですが完全に気を抜くことはできません。周囲に気を払いながら、道を間違えないように走る必要があります。この集中が、慣れないうちは緊張に繋がってそれがストレスに感じるのですが、慣れてくると集中はしつつも緊張はしない、という境地に至ることができます。フロー状態と言ってもいいかもしれません。ちなみに夜にピッタリのお気に入りの音楽が一緒だと、フローが加速します。
大黒パーキングエリアという、首都高最大のパーキングエリアが横浜の方にあります。そこのLAWSONでコンビニコーヒーを買ってぼーっとして、帰ってくるのがいつもの流れです。
まとめ
自家用車を買ってみて、生活が劇的に変わったかというとそこまででは無いのですが、、、確実に、持っているならではの行動の仕方はあるな、という感じでした。カーシェアやレンタカーではこれはわからない感覚だったので、車に関わるデザインをしている身としては、買ってよかったと思います。
なんといっても自家用車最大の魅力は、いつでも、どこへでも、自分のタイミングで行けてしまうところだなと思いました。例えば、金曜の深夜に思いたって、土曜日の朝、金沢で海鮮丼を朝食にすることだってできてしまうわけです。そう、車は移動手段というよりも、もっと言えば自由を提供してくれているということですよね。自由。
おわり
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