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森が伐採されて風の道ができた

 みなさん、こんにちは、家庭菜園研究家の廣瀬です。無肥料、無農薬、できるだけ自然に近い形で野菜作りをしています。今回は私の畑の隣にあった森が伐採され、環境が変化した話を投稿いたします。安心、安全な野菜作りや、SDGsに関心を持たれている方に楽しんで頂ければ幸いです。

南東の森が更地になった

 私は栃木県南部で野菜を作っています。周りは住宅街ですが、大きな川が近くを流れ、自然が残っており、冬になると川沿いの木立から落ち葉が飛ばされ畑に積もります。自然な形での野菜作りに恵まれた環境と考えています。
 道を挟んだ南東側に去年まで数百坪の森と竹林がありました。10mを超える木々が生え、茂みにはタヌキが住んでいました。そこが住宅街になるそうで、数か月前に伐採されて更地になりました。家はまだ建っておらず、今は向こうまで見晴らしが良い状態です。
 高い木が無くなり冬場の日当たりは良くなりました。春になって気付いたのですが、そこが風の通り道になり、南から北へけっこう強い風が抜けていくようになりました。

キヌサヤが倒れた

 毎年キヌサヤを作っています。これまで風に吹かれて完全に横倒しになることはなかったのですが、今年は次のようにけっこう倒れました。南から吹き付けた強い風の影響です。

 キヌサヤに限らず多くの植物は倒れても自力で立ち上がり、この程度なら心配は要りません。5月に入って暖かい日が多くなり、収量が増え、毎日、食べることができています。
 しかし夏から秋の台風が心配になりました。今年は夏野菜の風対策をしなくてはならないかもしれません。私は最低限の手間だけで野菜を作ることを大切にしていますので、人為的なことはできるだけしたくないのですが。今後の状況や気付いたことを、またnoteに投稿したいと思います。

何十年も腐らないビニル袋

 この森の伐採に関する話をもう1つ。長年投げ捨てられてきた空き缶やペットボトルが、伐採直後の森から出てきて、けっこう転がっていました。伐採業者さんが目につく物は拾っていきましたが、ビニールの切れ端やビニル袋のようなものは残っており、一部が風で飛ばされてくるようになったのです。春先に次の写真の古いお菓子袋が私の畑に飛んできました。

 かなり古いものですが原形を保っており、袋が崩れ落ちることもありませんでした。書かれている住所をネットで調べたところ、地名が変わっていて存在しませんでしたが、この住所があった時代を調べることができました。また袋の大きさと50円の値段(物価)から、昭和30年代から40年代に製造されたものではと思います。半世紀以上、森の中で眠っていたものが出てきたのです。ちなみに袋にある会社名も検索しましたが見つからず、もう存在しない法人と思います。
 袋を眺めてノスタルジーを感じながら、プラスチックごみは本当に減らしたほうがよいと強く思いました。プラごみは腐ることなく、最後は海に行きつき、長い間、海中を巡って環境を破壊することは、しばらく前からニュースなどでよく取り上げらます。その一部をこの袋でリアルに体験しました。プラごみはできるだけ分別して捨ててはいますが、ストローは今でも普通に使っていた自分を、もうちょっと戒めようと思った次第です。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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