84_インフルエンザ闘病記 その3【回復?】

タミフルは5日分。

追加の薬はないのだから、あとは自分の治癒力が頼りだ。

4日目

いきなり眠れなくなった。トイレに起きるとフラフラするし、疲れてはいる。食欲はないが、とりあえず薬を飲むために食事の時間は腹に何かを入れる。熱は37度台前半まで下がった。横になっていれば特に問題ないが、とにかく倦怠感がひどい。倦怠感だけなら発症後最高レベルだ。体を動かす気にはならないが、寝返りを打つたびに節々が痛む。熱は下がりつつあるようだが、回復に向かっているかどうかは、はなはだ疑わしい。

疲れを感じるので横になりたい。横になるが、目をつぶっても眠れない。しばらくすると姿勢を変えたくなる。関節痛がひどいのでやっとの思いで姿勢を変えるが、居心地が良くなっても眠りに落ちることはない。かといって起きて本を読んだりというような何かをする元気はない。治ったら即仕事仕というわけでもないので焦りはしないが、ただ布団の中でボーッとしてるのも案外疲れる。苦痛といえば苦痛だ。

5日目

タミフルは5日分。今日がその5日目だ。一般的に5日間は自宅療養期間とされているようだから、一応一区切りの日になる。熱はない。ネットを見たら熱がぶり返すこともあると書いてあったが、幸にしてその気配はない。夜眠れるようにするためにも、昼間は起き上がって、少し動いた方が良さそうだ。とはいえ、まだ散歩するほどの気力も体力もない。感染力がなくなってわけではなさそうなので、ウイルスを撒き散らすことのないようベッドでコミックを読むことにした。

活字は無理そうだ。まだ頭が重い。明日から仕事は無理っぽいが、熱が下がれば言い訳は出来なさそうだ。とはいえ、コミックの内容がスラスラ頭に入ってくるほど元気はない。正直仕事に行くという気合いが入らず、何か言い訳を探している自分もいる。倦怠感はまだある。咳も全く出ないわけでもない。できればもう一日くらいは仕事を休みたい、と思ってしまう。

食事の量は減った。体重も減った。「インフルエンザダイエット」なるものがあれば、一応成功したと言ってもいいかもしれないが、気力や体力まで相当落ちてしまった。職場まで行ったとしても、はたして仕事になるかどうか。休む言い訳だけを考えている。

すぐに生活習慣を戻すのが一番厳しそうだ。