36.フロントメモリー
「恋は雨上がりのように」の主題歌。
この曲は、疾走感があって、青くて、明るく、そして切ない曲だ。
「恋は雨上がりのように」の映画を始めて見た時
なんて素敵な映画なのだろうと感じた。
凛とした雰囲気のあきらを演じる小松菜奈さんと、ゆっくりとした、悪く言えば、ぼやっとした雰囲気を演じる大泉洋さん。
映画を観て、久々に泣いた覚えがある。
劇中の、全力で駆け抜けるあきらのような曲
「フロントメモリー」。
ほんとうに、雨上がりのような曲だ。
いつまでも、先に進めないのは
という歌詞。
明るく、雨上がりの青空のようなメロディなのに
まるで刃物みたいに素早く私の胸に突き刺さってくる。
きっと青春は、全力すぎて、
リアルタイムで気付けない。
青春の渦中にいる人間は、
自分が一番青春という場所に立たされているのだと気づくことができないのだ。
それだから青春なんだと思う。
変に醒めないで、悟らないで、
かっこわるくても全力なのだ。
全力であることは、きっとこの世で一番素敵だ。