ポピー3

2019/05/03 思いやりとエゴの狭間

祖母が股関節の手術をしたので、母と2人で病院にお見舞いに行ってきた。

手術をした片足を庇いながらベッドサイドを歩いてはいたが、足以外はいつも通りで安心した。

そんな祖母だが、話を聞いていると
術後の回復、リハビリは順調なのに退院日を予定より伸ばしたらしい。
理由は「まだ痛みがあるし、生活に戻るのが不安だから」。

不安なのはわかるけれど、お医者さんも退院して問題ないと言ってるのに…!
それに、普段の生活に戻るために手術したんやから早く生活に戻って慣れる方がいいのでは?

それを聞いた途端にそんな感想が頭の中を渦巻く。

まぁ、不安なんだろう。
自分が納得してから生活に戻りたいんだろう。
手術したのはわたしじゃなくおばあちゃんやしね。

と気を取り直して会話に戻る。

そしたらまた「この足がどうにもならんので外出とかはしばらく無理やなぁ」なんて言うから、

外出できるようになるために手術したんやろー!!

ついついヨガを勧めた。

「おばあちゃん、ヨガしようよ。わたし教えられるよ。生活に必要な筋肉つくし、柔軟性も上がるよ。」 

そしたら案の定

「元気になったらしたいわ。連絡するから教えてね。」 

と返事。「いやいや、元気になるためにヨガするの。順番が違うよ。」と言うもピンと来てはくれず…。

結局、押し車を支えにする祖母に玄関まで見送られ、なんだかモヤモヤした気持ちで病院を後にした。

なんかモヤモヤするのは、
・祖母に私の話を理解して欲しいから。
・もっと言うと、わたしの言う通りにして欲しいから。

わたしは、祖母のためではなく自分のためにヨガを勧めていたのだと思う。

身近な人にこそ、よりエゴが強くなる。
でも、伝えることは伝えたから、あとは祖母が気づくときを待つしか出来ないよね。

そんな話を母としたのだった。

祖母からの連絡はしばらくないだろう。

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