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化学基礎演習:③ モル計算 その壱           ~基本中の基本~  (無料記事)             by 茶茶 サティ

【はじめに】

 化学式に付き物の質量数、原子番号、イオンの電荷、数または数比はそれぞれ元素記号の左肩、左腰、右肩、右腰に書くべきものですが、サティの技術不足のせいか、「Note」様でも「小説家になろう」様でもうまく書き込むことができません。

 画像にするととんでもない手間が掛かるので、今回はやむなくそのまま掲載します。

 理由は… 今ちょうど習っている時期だと思います。モル計算でお困りの方がなんとか光明を見出せますように。   ←良いヒトっぽい(苦笑)

 今回はオール無料です。では行ってみましょう。ちょっと長いですが…


Ⅰ、【物質量(モル)の計算】

 単位記号は mol(モル) ですが、本稿では(モル)またはモルと表記します。

理由は ・小文字のl(エル)と数字の1(いち)が紛らわしいため
    ・体積のml(ミリリットル)と誤認しないため。
です。同じ理由でl(リットル)も大文字L(リットル)で表記することとします。
また10のべき乗(指数)については「^」を使って、例えば1000ならば、10の3乗ですから 10^3 と表記させていただきます。

では考えてください。

 次の共通点は何でしょう。ただしすべて標準状態(0℃、1.013×10^5Pa または 0℃、1気圧)であるものとする。おっと、残念ながら標準状態というコトバ自体が廃止されてしまいましたが、あまりに便利なので使ってしまおう… ゴメンなさい… というより、特に注釈がないかぎり「常に0℃、1.013×10^5Pa(1気圧)である」と宣言した方が早いですね。

 むしろ問題なのは、文部科学省の不勉強と無知です。
なぜかって?
化学基礎という教科は、普通高校の大部分では高校1年で、しかもほぼ必修で学ぶ教科です。これは、まともに考えればそうせざるを得ない。そしてモルを扱うのはたいてい1学期の後半でしょう?

 しかし、数学で10のべき乗(10^5や10^23など、そしてそれらの掛け算や割り算)を扱うのは化学基礎よりも遅い時期なので、結局化学のセンセが最初に指数関数の手ほどきをせざるを得ないのです。今のうちは「標準状態」とか「0℃、1気圧」と言っておくだけで充分ですし、ボイルの法則やシャルルの法則を扱う頃にちゃんと言い直せば全く問題がないのにも関わらず、変なところでこだわるお役人の発想そのもののようなことだと思います。

迷惑を被るのは生徒、そして化学のセンセなのに…


 もう一度仕切り直します。
次の共通点は何でしょうか。ただしすべて0℃、1.013×10^5Pa とします。また「原子量」は H:1  C:12  N:14  O:16  Al:27 S:32   Cl:35.5   Fe:56   Cu:64 とします。

                 標準状態で  分子式   組成式

C水           18g   液体    H2O
二酸化炭素       44g   気体    CO2
酸素          32g   気体    O2
窒素          28g   気体    N2
アルミニウム(1円玉) 27g   固体          Al
銅(10円玉)     64g   固体          Cu
鉄(スチールウール)  56g   固体          Fe
黒鉛(鉛筆の芯)    12g   固体          C
ダイアモンド      12g   固体          C
ショ糖(砂糖)    342g   固体    C12H22O11
食塩          58.5g 固体        NaCl
炭酸水素ナトリウム   84g   固体        NaHCO3
メタノール       32g   液体    CH4O
エタノール       46g   液体    C2H6O  
硫酸アンモニウム   132g   固体      (NH4)2SO4
ルビー、サファイア  102g   固体        Al2O3

 今ここで直接の答は出さないでおこうと思います。

 でもスルドいヒトなら気付くでしょう。それぞれの重さ(質量)は、上の「原子量」を足し合わせた数字に(g)を付けたものであることに…

 例えばAlは27g、
    O2は16+16=32g、
    NaClは23+35.5=58.5g
ですよね。

 元素記号を示すアルファベット右下にある数字は、その元素の原子が幾つあるか、または幾つの比で存在するかを示しているので、その数の分だけ足し算(または掛け算。本稿では掛け算で処理する)する必要があります。ただし原子数が1(または原子数比が1)である場合は「数字1は省略される」決まりになっています。

 それを反映させると例えばH2Oは1×2+16=18(掛け算バージョン)、または1+1+16=18(足し算バージョン)となります。原子量×数の順に表記すると、正しくは1×2+16×1=18(掛け算バージョン)ですが、いつも×1を書くのはさすがに面倒でもあり、今後は書かないことにしますね。

 CO2は 12+16×2=44、エタノールC2H6Oは 12×2+1×6+16=46となります。もちろん万国共通のルールとして乗除(掛け算と割り算)が先で、加減(足し算と引き算)は後まわしで計算してください。

 砂糖(スクロース)C12H22O11は 12×12+1×22+16×11=342 、硝酸アンモニウム (NH4)2NO3  は (14+1×4)×2+32+16×4 = 98です。

 サティの意図したことが見えてきたと思います。すべてそこに表記したものの1モル当たりの質量でして… これを「モル質量」と呼ぶことにします。単位はg(グラム)ですよ。

 上の計算は分子量や式量の求め方だったのです。要はそこに見える原子量をその数の分だけ全部足せばよいのです。分子量と式量の違いは、対象が分子であるか組成式であるかの違いであって、計算の方法に変わるところはありません。

 分子とは、ある程度の塊で区切ることができる原子の集団を指します。それとは別に、同じ構造がどこまでも果てなく続くような原子やイオンの集団が「金属結晶」や「イオン結晶」そして「共有結晶」であり、これらは組成式を用いて表します。分子式の中の数字は分子を構成する原子の「数」であるのに対して、組成式の中の数字はその集団の中の原子またはイオンの構成「比」を示しています。なおどちらの場合も1は略すお約束になっています。

 例を挙げましょう。二酸化炭素CO2は炭素1個と酸素2個が共有結合した分子ですが、炭素の1は略されているでしょう?

 アルミニウムAlはAl原子が果てしなく並び、互いに自由電子が行き来する「金属」結合で繋がっています。その構成はAlのみですから構成比は1、ついつい「Al1」と書きたいところですが、この1が略されている形として「Al」と表記するのです。

 食塩NaClはナトリウムイオンNa⁺と塩化物イオンCl⁻が1:1の構成比で果てしなく並ぶ構造の「イオン結晶」であり、硫酸アンモニウム
(NH4)2SO4はアンモニウムイオンNH4⁺と硫酸イオンSO4 2⁻ が構成比2:1で果てしなく並ぶ構造の「イオン結晶」です。

 そしてこの数字にg(グラム)を付けた質量(しつりょう)こそが「モル質量」、つまり物質1モルあたりの質量に相当するワケです。敢えて簡潔に表現すると「1モル分の質量(g)」です。


 さて… 「質量(しつりょう)」と「重量(おもさ)」とは似ているような、いや、やっぱり違うような…

 ひとつ例を挙げてみましょう。
地球上で体重60キロの人間が月に行って同じ計測器で体重を測るとほぼ10キロになってしまいます。同じ人間であるのに… この差は何でしょう?

 違いは… その場の引力です。月は地球に比べて小さいために、月の引力は地球の約1/6しかないことでこういう奇妙なことが起きてしまうのです。

 ならば同じ地球上ならどこで測ったって同じ人間なら当然同じ体重だろ…と思うでしょうが、実はそうではないのです。だいたいは同じでも、北極や南極に比べて赤道上では少々軽くなると言います。

 えっ?

 それは… 地球の自転による遠心力が、極ではゼロでも赤道では最大に作用するからです。体重60キロを基準にすると、およそ0.2キロ程度軽くなるのだとか… ダイエット中の女子にとっては大変なことかも知れないですが、そのあとアイス食ったらプラマイゼロどころか返って… いやいや、それは措いておきます。全女性を敵に回すことになりかねませんから。

 他にも海抜などの影響でも値が変わってしまいます。理由は… これも地球の自転による遠心力です。無論標高が高いところでは遠心力はより強く働くため、体重は少な目に表示されるでしょう。ほんの気持ち程度ですが…

 要するに「重力 = 引力 - 遠心力」 という関係なのですね。

 私たちが「重力」と呼ぶものは、下向きの「引力」から上向きの「遠心力」を引いたものであり、体重やモノの重量は計測する場所場所によって微妙に変わるものですが、実用上は「誤差」として無視できる程度の差なのです。

 しかし… 厳密さが要求される「学問の世界」ではそうはいきません。世界の、いや宇宙のどこでも通用するような厳密な定義を定めておかないと、それを基礎とする学問自体が成り立たなくなってしまうからです。

 そうだ、重量が違っても、海抜がどうであっても… 宇宙のどこでも同じ物体は同じ「weight:ウェイト」を持つことにしよう… これが「質量」の考え方なのです。


Ⅱ、【質量と重量の相違】


 質量の単位はkg(キログラム)またはg(グラム)で、1kg=1000gです。

 えっ、それじゃ重量と変わらないじゃないかって? 

 いやいや、それこそが誤りのモトなのです。
 実は… 重量の単位はkgやgではない…

 「重量」とは普段計測する体重と同様に「その物体にかかっている地球の重力・引力」のことであって、その単位は加速度と同じ「N(ニュートン)」と定められています。

 箇条書きでまとめます。

・重量とは「計測する環境・高さ(高いと軽い)によって変化する相対的な
 量」です。
・重量とは「物体が引力に引かれてどれだけ動かしにくいかを示す度合い」
 です。
・重量とは「重量 = 質量 × 重力加速度」という式で計算できます。
・重量とは「1N = 102g(102グラム)」として質量に換算できます。

 そう… gに換算できるうえに、その値は地球上ならば実用上「質量」と変わりがない… だから同じだと思っても支障はないですが、学問上は似て非なるモノなのです。

 以後「g」と表示したものは、すべて「質量」として扱っていくことにします。


【単位表記に関するお断り】

 また単位については、明らかに数字や記号と区別できる場合はそのままg、kg、L、モルと表記しますが、区別が難しい場合や強調したい場合には(g)、(kg)、(L)、(モル)と表記します。またモルも正確には(mol)ですが、エルの小文字は数字の1と紛れやすいため、敢えてカタカナで(モル)と表記します。同じ理由で体積L(リットル)やmL(ミリリットル)も敢えて大文字のL(エル)を使用します。



Ⅲ、【モル質量:1モル分の物質の質量(g)の計算演習】


例題1 ①~㉚の物質について、モル質量(1モル分の物質の質量g)を求
    めよ。
 ただし「原子量」は H:1  C:12  N:14  O:16  Al:27 S:32  Cl:35.5  Ca:40  Fe:56  Cu:64 とする

① 水           H2O        
② 二酸化炭素       CO2
③ 酸素          O2         
④ 窒素          N2
⑤ アルミニウム(1円玉) Al         
⑥ 銅(10円玉)     Cu
⑦ 鉄(スチールウール)  Fe         
⑧ 黒鉛(鉛筆の芯)    C
⑨ ダイアモンド      C          
⑩ 砂糖          C12H22O11
⑪ 塩           NaCl       
⑫ 炭酸水素ナトリウム   NaHCO3
⑬ メタノール       CH4O       
⑭ エタノール       C2H6O  
⑮ 硫酸アンモニウム    (NH4)2SO4  
⑯ ルビー、サファイア   Al2O3

ここまでは以前のページに答を載せました。ここからは応用編です。

⑰ 過酸化水素       H2O2        
⑱ 一酸化炭素       CO2
⑲ オゾン         O3          
⑳ アンモニア       NH3
㉑ 硫黄          S           
㉒ ブドウ糖(グルコース) C6H12O6
㉓ 炭酸ナトリウム     Na2CO3      
㉔ メタン         CH4
㉕ プロパン        C3H8        
㉖ 塩化アンモニウム    NH4Cl
㉗ 硫酸鉄(Ⅲ)      Fe2(SO4)3   
㉘ シュウ酸        (COOH)2
㉙ 水酸化カルシウム    Ca(OH)2      
㉚ 炭酸カルシウム     CaCO3

例題1の解答例
⑰28g ⑱28g ⑲48g ⑳17g ㉑32g ㉒180g 
㉓106g ㉔16g ㉕44g ㉖53.5g ㉗400g 
㉘90g ㉙74g ㉚100g


Ⅳ、【モル質量:1モルのイオンの質量(g)の計算演習】

例題2 ㉛~㊻の物質について、モル質量(1モル分の物質の質量g)を求
    めよ。
 ただし「原子量」は H:1  C:12  N:14  O:16 
 Al;27  P:31  S:32  Cl:35.5  Ca:40   
 Fe:56  Cu:64 とする

㉛ 水素イオン      H⁺           
㉜ アルミニウムイオン  Al3⁺
㉝ 硫化物イオン     S2⁻          
㉞ 塩化物イオン     Cl⁻
㉟ カルシウムイオン   Ca2⁺         
㊱ 鉄(Ⅱ)イオン    Fe2⁺
㊲ 鉄(Ⅲ)イオン    Fe3⁺         
㊳ 銅イオン       Cu2⁺
㊴ 亜硝酸イオン     NO2⁻         
㊵ 硝酸イオン      NO3⁻
㊶ アンモニウムイオン  NH4⁺               
㊷ 水酸化物イオン    OH⁻
㊸ 亜硫酸イオン     SO3 2⁻  (2マイナス)         
㊹ 硫酸イオン      SO4 2⁻  (2マイナス)
㊺ リン酸イオン     PO4 3⁻  (3マイナス)      
㊻ 酢酸イオン      CH3COO⁻


例題2の解答例

㉛1g ㉜27g ㉝32g ㉞35.5g ㉟40g ㊱56g 
㊲56g ㊳64g ㊴46g  ㊵62g ㊶18g ㊷17g 
㊸80g ㊹96g ㊺95g ㊻59g 

ポイント:電子の質量は無視!!


Ⅴ、【物質量(モル)の考え方】

 パンという食べ物を知らないヒトはいないでしょう。小麦アレルギーの方はなおさら意識しているはずですよね。メロンパン2個、カレーパン5個、長細いフランスパンなどは3本と数えるかと思いますが…

 ところが… 同じパンでも食パンになるといきなり単位が変わるのは御存知ですか? 薄くスライスしたものは「枚」で、焼き型から出したそのものだと「本」で数えます。

 その焼き型から取り出した「1本」の塊を2~3の塊に切り分けた物を「斤(きん)」で数えることがあります。スーパーマーケットなどでは、この1斤のパンをさらに4~8枚程度にスライスしたパックで売っていることが多いですよね。

 調べてみると、(小規模商店などは別にして)1斤は340g以上と定められています。多くの場合は350~400gを1斤として販売しているようで、この辺は製造工程の都合もあってなかなかファジーな単位でのようです。

 1斤の標準的な大きさは12.5cm×12.5cm×12.5cm程度であり、計算すると約2L(リットル)の体積を占めていることになります。これを4枚にスライスしたものが厚さ約3cmの4つ切りであり、6枚にスライスすると厚さ約2cmの6つ切りになるワケです。

 さて、多少のズレは承知で、ここでは仮にパン1斤を定義してみます。

 パン1斤 = 360g:(質量)
 パン1斤 = 2L(リットル) = 2000mL(ミリリットル) 
      = 2000cm3(立法センチメートル):(体積) 
 パン一斤 = 6枚:(数)

すると… パン1斤がいろいろな単位で表現できることに気付くでしょう。


ならば、
例題3-問1 パン1枚は何斤にあたりますか?   
 ← 答をX(斤) とする

例題3-問2 パン1枚の体積はどれだけですか?  
 ← 答をY(mL) とする

 おそらく皆さんはたちどころに暗算で答えを出すでしょう。しかし、ここで重要視したいのは、答えそのものや速さよりも、答を出す過程です。それこそが計算のコツだからなのです。


例題3-問1 パン1枚は何(斤)にあたるでしょう?
 パン1枚は、もちろん1/6(斤)です。このくらいなら暗算で充分。

 きっとアナタは無意識に「6枚は1斤だから、1枚ならX(斤)だろう」あるいは「1斤は6枚だから、X(斤)は1枚のはずだ」といった関係を考えたことでしょう。しかし、関係が単純過ぎて式までは意識していないのではありませんか?
 これから述べていく式の発想と考え方は、本質的にはこれと同じです。まずはやってみましょう。

要は「問:1枚は… 答:X(斤)である」という関係を答えれば良いのです。逆に「答:X(斤)は… 問:1枚である」と考えても良いでしょう。

「1斤は6枚だから、X(斤)は1枚のはずだ」

 論理的に正しい文章で、4つの数字のうち3つは既知でX(斤)だけが未知数になっています。慣れないうちこそ面倒がらずに、X(斤)のように必ず単位を付けましょう。

 実はこのままの文章だけで比例式を作ることができます。数字を左から順に下に降ろすだけの簡単な作業です。この場合は左辺が1斤の定義、右辺はその関係を生かして考える形にしてあります。

「1斤は6枚だから、X斤は1枚のはずだ」
 1斤 : 6枚 = X(斤): 1枚 ←未知数には単位を付ける!

外項の積(掛け算)は内項の積に等しいので、未知数を左辺に置く形で
 6枚 × X(斤) = 1斤 × 1枚
 X(斤)= 1×1/6 = 0.166斤 ≒ 0.17(斤)                                                     
                     答  0.17(斤)

 こういった計算のとき、よく「掛ける」と「割る」をごっちゃにしてしまう方を見掛けますが、このやり方では間違えようがない… それこそが利点なのです。

例題3-問2 パン1枚の体積はどれだけか?  
 ← 求める答をY(mL) とする
要は「問:1枚は… 答:Y(mL)である」ということです。

肝腎なのは、この上の文で問と答の単位を確認しておくことです。

問1の結果を生かすと、パン1枚は1/6斤に相当しますので、1/6斤分の体積を計算すれば良いワケです。ちょっと書き換えてみます。

例題3-問2―解き方1 パン1/6斤の体積はどれだけか? 
 ← 求める答はY(mL)

要は「問:1/6(斤)は… 答:Y(mL)である」ということです。

「1斤は2000(mL)だから、1/6斤ならY(mL)のはずだ」
数字を下ろして式を立てると…
 1斤 : 2000(mL) = 1/6斤 : Y(mL)

外項の積(掛け算)は内項の積に等しいので、未知数を左辺に置く形で
 1斤 × Y(mL) = 2000(mL)× 1/6斤

あとは計算するだけ。
 Y(mL)= 2000× 1斤/6斤 ≒ 333(mL) 
                       答 333(mL)

           
例題3-問2-解き方2 パン1枚の体積はどれだけか?  
  ← 求める答はY(mL) 

要は「問:1枚は… 答:Y(mL)である」ということです。

 もちろん元のままでも計算は可能です。この場合、1モルの定義のうちの(枚)と(mL)についての数字を引用してくれば良いワケです。
端的には「6枚 = 2000(mL)」ということですね。

 左辺は1モルを定義する基本量、右辺には問いの数字と答えの未知数を入れます。

「6枚で2000(mL) だから 1枚でY(mL)のはずだ」
数字を下ろして式を立てます。 
 6枚 : 2000(mL) = 1枚 : Y(mL)

外項の積(掛け算)は内項の積に等しいので、未知数を左辺に置く形で
 6枚 × Y(mL) = 2000(mL) × 1枚
あとは計算…
 Y(mL)=2000(mL) × 1枚/6枚 ≒ 333(mL)                                      
                       答  333(mL)

 いかがでしょう… やはり同じ答が出るので、この方法は正しいのです。

 また、本稿では単位を重視して計算をすることが多いために、同じ単位同士で分数を組むことが多くなりますが、掛け算および割り算はどこから計算しても答は同じになるため、皆さんが無理に合せなくても良いかと思います。ただそういう計算の仕組みであることを知ってほしいだけです。できればみなさんにも意識してほしいですが…。

 計算が苦手… という方には掛け算や割り算を根拠のない勘だけでやってしまうヒトが多いように思います。悪い言い方をすると手当たり次第に、もっと悪く言えばデタラメに割ったり掛けたりして、時間を浪費しているように見えるのです。

 しかしこうやって「1モルの定義に沿う形で文を作り、それに沿って式を作る」と、もう間違えようがなくなりますよ。あるとすれば計算ミス… ですが、そんな凡ミスまでは責任を負い切れません。そこは敢えて突き放します。

「考え方は正しいはずだから、焦らず落ち付いて正確に計算してくだされ」と願いつつ…


Ⅵ、【パンの単位、斤→各単位へ、各単位→斤への計算】

 パンの例を出したので、ついでに単位換算の練習をパンでパンパンやってみます。あとあとになって「パンならわかったのにモルだと分からなくなった…」というヒトも出るかもしれませんが…

 まずパン1斤の質量は360g、体積は2000mL、枚数は6枚である、と定義しておきます。

むりやり式に書くと 
パン一斤 = 360g = 2000mL = 6枚  ですね。

例題4 パン4枚は何斤に相当するか     
 ← 求める答をY(斤) とする。

要は「問:4枚は… 答:Y(斤)」ということです。

 6枚で1斤(定義)だから、4枚ならY(斤)だろう
 6枚 : 1斤 = 4枚 : Y(斤)
 Y(斤) = 1斤 × 4枚/6枚      答  0.67(斤)


例題5 パン4枚の体積(mL)はどれだけか 
 ← 求める答をZ(mL) とする。

要は「問:4枚は… 答:Z(mL)」ということです。

 6枚で2000mL(定義)だから、4枚はZ(mL)だろう
 6枚 ; 2000mL = 4枚 : Z(mL) 
 Z(mL) = 2000mL × 4枚/6枚    
                     答  約1333(mL)


例題1200mLは何斤に相当するか。

要は「問:1200mLは… 答:Z(斤)」ということです。
 1斤は2000mL(定義)だから、Z(斤)は1200(mL)だろう。  
 1斤 : 2000mL = Z(斤) : 1200mL
 Z(斤)= 1 × 1200/2000= 3/5 斤 =0.6斤
                        答 0.6(斤)

例題7 パン150(g)が占める体積は何(mL)か

要は「問:150(g)… 答:V(mL)」ということです。

 360g : 2000mL = 150g : V(mL)
 V(mL) = 2000mL × 150g/360g
       = 500mL × 5g / 3g ≒ 833(mL)

                        答 833(mL)

 いきなり数字が小さくなってビックリしましたか? 
2000mL×150g/360g を約分すると 
500mL×5g/3g になるからそう書きました。

 実は… こうして数字が出そろったあとに「できるだけ約分する」のも計算ミスを防ぐ自己(事故)防衛策なのです。どうせ出る答えは同じだから式は省略せずに作り、あとで思い切り約分して計算量を減らすのがコツだと思いますよ。

 経験的に言うなら、計算が苦手なヒトほど無駄な計算をしたがる傾向があるようです。この場合2000×150を求めた後で360で割るのでしょうが、思うだけで面倒くさい。
2000×150は300000、そして300000/360 でももちろん答は出ますよ。

 出ますが… 数字やゼロが増える程、そして数が増えるほどミスの可能性は増えていきます。

2000×150/360 とは 2000×15/36 であり、
これは4×500×3×5/2×3×2×3 なので約分すれば 
500×5/3 になるはずです。

 ちなみに5/3とは1.5より大きく2より小さいので、答は800ちょっとかな? と予想しながら計算すれば、計算ミスや桁を誤る可能性も激減します。

 ここはとても大切なポイントですぞ!

 その昔のサティもくだらん計算ミスを繰り返したあげく、自衛策を重ねてようやくここまでたどり着きました、ははは、面目ない…

ちなみにテスト等で解答を答える場合、
  ⅰ 最後の答えは分数ではなく小数で出す。
    (逆に計算途中は約分が期待できる分数の方が扱いやすい)
  ⅱ 小数第何位まで出すかは「有効数字」の考えで決める

という「お約束」があります。個人的には分数の方が好きですが… なんか残念です。

 ただし有効数字は… いま解説を書くのはなかなか面倒でして、ここでの解説はパスします。心配ならば「小数第3位を四捨五入する」くらいでたいてい無問題です。計算の過程が正しく、答案用紙に式が残っていれば採点してくれるし、マーク式の答なら望むところです。むしろ桁(けた)の間違いに気を付けていただきたいくらいです。

 なお、有効数字について詳しく学びたい方は、youtube等で「有効数字」と検索すると解説動画がいくつもヒットするのでそちらを御覧ください。個人的には「さくらなぎさ」さんの解説がわかりやすいと思います。
ただし、しばらくの間は独特の口調が脳内でエコーするかも知れません(好感)が… ぜひお試しください。


Ⅶ、【物質量1モルあたりの各単位基準量】

 物質量(モル)1モル(mol)の表し方は、上のパン1斤の関係とよく似ています。

 ⅰ 物質量1(mol) = 原子量または分子量または式量にg(グラム)を
              付けた質量(g(グラム))

 ⅱ 物質量1(mol) = 22.4(L(リットル))
              ただし0℃、1気圧の気体体積

 ⅲ 物質量1(mol) = 6.0×10^23(アボガドロすう)(個)の
              原子または分子または組成の数


それぞれの単位について一言ずつ触れておきます。

ⅰ 物質量1(mol) = 原子量または分子量または式量にg(グラム)を付
             けた質量(g(グラム))
  ここまでいろいろ説明してきたつもりです。

ⅱ 物質量1(mol) = 22.4(L(リットル)):ただし0℃、1気圧  
            (1.013×10^5 Pa)の気体体積については
             「アボガドロの法則」そのものです。

  「アボガドロの法則」によると、「同温、同圧のもとで同分子数の気体
  は、その種類に関わらず同じ体積を占める」と言います。「同」という
  部分を条件を絞って特殊化してみましょう。

  同温を→0℃に。
  同圧を→1.013×10^5 Paに。←1気圧にしてよ、さすがにメンドい。
  同分子数を→1モル(下注)に。
   注:ⅲの6.0×10^23(個)の原子や分子、イオン等の数

  こうして4つ条件のうちの3つを決めると、あとの1つは自動的に決ま
  ってしまうはずです。
   つまり0℃かつ1気圧かつ1モルの気体なら22.4(L)になるとい
  うものです。

  しかも気体ならば種類は問わない。たまに24.4(L)などと間違えて
  覚えてしまっているヒトが居ますが、「九九(くく)で言う
  『2×2=4(ににんがし)』の数字の並びだぜ」、と言えば即時修正
  できます。

   水素H2や酸素O2、窒素N2や塩素Cl2などの2原子分子も、
  He(ヘリウム)やNe(ネオン)やAr(アルゴン)などの単原子分子も、
  O3(オゾン)やNH3(アンモニア)などの3原子分子や4原子分子も
  気体なら全部22.4(L)だというのです。(無論アバウトで、アンモニ
  ア等は18L位になってしまいますが、これ以上は触れません)

   気体(ガス)だけの関係なので、無論液体や固体では使えません。例
  えば水H2Oは水蒸気になる… などと言いがかりをつけられても、0℃
  でのH2Oは基本的に「液体の水」です。水蒸気もありますが無視でき
  る割合で、大半は液体ですよね。

ⅲ 物質量1(mol) = 6.0×10^23(個):原子または分子ま
             たは組成の数

 ちなみにアボガドロ数を数で示すと、「6千垓(がい)(個)」です。
垓(がい)は京(けい)の一つ上だから、えっと…

つまり万→億→兆→京→垓ということ。試しに0を並べてみると、

600,000,000,000,000,000,000,000(個)!

  たった18(g)の水の水分子でさえ、たった27枚の1円玉の中のAl原子でさえ、これだけの数の水分子やアルミニウム原子を含むのだと言われても… もはや御伽噺というか誇大妄想っぽい感じで、現実離れもここまでいくといっそすがすがしいかも…

 しかし化学を学ぶからには、このアボガドロ数から逃れる術はありません。そうだなぁ… ちょっと無責任かもですが、

パン  6枚、 (= 6.0×10^0)
   60枚、 (= 6.0×10^1)
  600枚… (= 6.0×10^2)

 この延長上で、なにげなく、「ああ6.0×10^23ね…」と、何かのセットみたいに軽く考えていけば、いつかはなじめるんじゃないかと思います。なんとか「友だち」になるコツは、とにかく使ってみることです。むしろはじめのうちは安心して間違えつつ慣れていってください。

 な~に、たとえ間違えたって命まで取ろうとまでは言いません。本番テストで間違えるくらいなら、練習の今この瞬間にいっぱい間違えておきたいものです。

 敢えて蛇足(余計なこと)を加えます。アボガドロ数自体の根拠を御存知ですか。いままで意図的に避けてきましたが…

 まず質量数12の炭素原子の「相対」質量を12.0と定める所から始めます。次に質量数12の炭素原子1個の質量を調べます。質量は19.927×10^-24(g)でした。
 では質問です。
質量数12だけの炭素原子12.0gの中に、炭素原子は何個入っていますか?

 実は… この計算は出来るはずなのです。10の累乗だけは少々厄介ですが、考え方は単純明快です。だって…質的には下の設問とほぼ同じだからなんです。
「ミカン10kgを貰いました。1個平均125gとして、さあ、ミカンは何個?」

 やってみましょう。まず単位を揃えます。1kg=1000gですよね。

 つまり、ミカン10000gの中に125gが何個あるか数えれば良いのです。そう、全体の質量を部分(パーツ)の質量で割ると、数が判るはずです。

 125gのミカンが10個あれば125g×10個=1250gであることはサルでも…、いやサルには解らないでしょうけど、高校生ならわかるはずです。それを逆に割っただけのハナシなんです。

 この場合は 10000g/125g = 80個 が答えになりますね。

 では同様に、12gを19.927×10^⁻24(g)で割ってみましょう。

12g/19.927×10^⁻24(g) をやれば良いのですが… ちょっと待って、19.927 って、要するにほぼ20ですよね。

 シンプルに 12g/20g だけだったら、 = 6g/10g 
= 0.60個です。あとは 10^⁻24 を追加するだけです。

 つまり、 0.6/10^⁻24 = は…  ナニ、この計算が解らないって?


 分母と分子両方に 10^24 を掛けて(要するに1/1)みればどうでしょう。

 0.60 × 10^24/10^⁻24 × 10^24 
= 6.0×10^23 /1 

= 6.0 × 10^23(個)、およよよ、アボガドロ数がでてきたよ。


19.927 で計算すると 6.02 × 10^23(個) になるこの数字は、質量と「相対」質量を繋ぐ「架け橋のような数字」だと説明しておきましょう。だってほら、いちいち質量を持ち出してくるのは面倒だし、細かい数字と10の累乗が鬱陶しいでしょ?

 だから化学の世界では、常に「質量数12の炭素原子の質量を12とした時の相対質量」を使うのです。特に原子番号が若いものは、慣れてくれば相対質量の見当もついてしまいます。

 さて… ここまでなんとかなったなら、モル計算などラクなものです。

 あとは国語的に計算式を立て、算数的に計算すれば自動的に答えが出るはずだから…

 まずはモルと体積(L)の計算問題によくある関係を書き出しておきましょう。ちなみに問題を出す側の視点で見ると、1/5、1/4、0.3、1/3、0.5、2/3、3/4モルなどの割り切れる数字で出題する傾向が高いようです。採点する方だって、正直有効数字は鬱陶しいし、キチっと割り切れる方が採点しやすいものですからね…

Ⅷ、【よくでてくる1モルと気体の体積の関係】


 ただし対象は0℃、1気圧の気体の体積とします。要は物質量(モル)と気体の体積(L)の対比表です。

 0  モル  は   0(L)
 0,1モル  は   2.24(L)
 0.2モル  は   4.48(L)   … 1/5モル
 0.25モル は     5.60(L)   … 1/4モル
 0.3モル  は   6.72(L)
 0.4モル  は   8.96(L)   … 2/5モル
 0.5モル  は    11.20(L)   … 2/4モル
 0.6モル  は  13.44(L)   … 3/5モル
 0.7モル  は  15.68(L)
 0.75モル は    16.80(L)   … 3/4モル
 0.8モル  は  17.92(L)    … 4/5モル
 0.9モル  は  20.16(L)
 1.0モル  は  22.40(L)

 なお、このモルと気体の体積(L)の関係は、どの気体であっても常に変わりません。計算練習を重ねると自然に覚えてしまうような数字です。


Ⅸ、【よくでてくる1モルと個数の関係】

 次は(モル)とアボガドロ数(個)の対比表です。対象は原子、分子、組成式、イオンなど様々です。

0  モル  は  0(個)
0,1モル  は  6.0×10^22(個)
0.2モル  は  1.2×10^23(個)  … 1/5モル
0.25モル は   1.5L×10^23(個) … 1/4モル
0.3モル  は  1.8×10^23(個)
0.4モル  は  2.4×10^23(個)  … 2/5モル
0.5モル  は   3.0×10^23(個)  … 1/2モル
0.6モル  は  3.6×10^23(個)   … 3/5モル
0.7モル  は  4.2×10^23(個)
0.75モル は   4.5×10^23(個)  … 3/4モル
0.8モル  は  4.8×10^23(個)  … 4/5モル
0.9モル  は  5.4×10^23(個)
1.0モル  は  6.0×10^23(個)

 なお、このモルと粒子(原子、分子、組成式、イオン)数の関係は、常に変わりません。計算練習を重ねると自然に覚えてしまうような数字です。

 このように1モルについての気体の体積(L)は22.4(L)という定数で、1モルについての数(個)はアボガドロ数6.0×10^23(個)という定数です。いちいちの数字を覚える必要はありませんが、演習するうちになんとなく勘が働くようになってくるものです。

 

Ⅹ、【1モルとモル質量(g)の関係】

 この数字だけは各物質ごとの「モル質量」が異なります。モル質量はそれぞれの原子量を合計する必要があって煩わしいですいが、まあ仕方ないでしょう。

 そもそも原子量や分子量そして式量は単位のない無名数ですが、これに(g)を付けるとモル質量、つまりその物質1モル分の質量(g)になるのでしたね。

 ここでは二酸化炭素を例に挙げて考えてみます。二酸化炭素CO2の分子量は 12×1+16×2=44ですから、1モル分の質量(←これがモル質量)は44gです。当然0.1モルの質量は4.4gで、10モルの質量は440gです。

 計算問題によく出てきそうな関係を書き出してみました。ただし、これは二酸化炭素CO2やプロパンC3H8のように分子量が44の物質だけにしか通用しない関係です。


二酸化炭素CO2、または プロパンC3H8について

0  モル  は   0g
0,1モル  は   4.4g
0.2モル  は   8.8g          … 1/5モル
0.25モル は     11.0g  … 1/4モル
0.3モル  は  13.2g
0.4モル  は  17.6g          … 2/5モル
0.5モル  は     22.0g  … 2/4モル
0.6モル  は  26.4g          … 3/5モル
0.7モル  は  30.8g
0.75モル は       33.0g  … 3/4モル
0.8モル  は  35.2g          … 4/5モル
0.9モル  は  39.6g
1.0モル  は  44.0g


 同じことをブタンC4H10という気体で書いてみましょう。
ブタンは100円ライターの燃料になっている物質で、圧力を掛ければ液化しますが1気圧ならば気体です。ブタンC4H10の分子量は、C4で12×4、H10で1×10、これを合計すると58ですから、モル質量は58(g)です。

ブタンについて

0  モル  は   0g
0,1モル  は   5.8g
0.2モル  は  11.6g         … 1/5モル
0.25モル は    14.5g  … 1/4モル
0.3モル  は  17.4g
0.4モル  は  23.2g         … 2/5モル
0.5モル  は    29.0g  … 2/4モル
0.6モル  は  34.8g         … 3/5モル
0.7モル  は  40.6g
0.75モル は    43.5g  … 3/4モル
0.8モル  は  46.4g         … 4/5モル
0.9モル  は  52.2g
1.0モル  は  58.0g

 これらの数字を覚えろ…というワケではなく、なんとなく頭の中で「このぐらいかな…」と見当をつけてもらうだけで良いのです。それだけでずいぶんと計算ミスをふせぐことができるはずですよ。

Ⅺ、【1モルの定義の中間まとめ】

だんだんややこしくなってきたので、ここで中間まとめを試みます。

二酸化炭素CO2、プロパンC3H8 について
 1モル = 6.0×10^23(個)
 1モル = 22.4(L)
 1モル = 44(g)

ブタンC4H10 について 
 1モル = 6.0×10^23(個)
 1モル = 22.4(L)
 1モル = 58(g)

 こんな感じで「物質1モル」の雰囲気が掴めるでしょうか。


例題8
 他の物質でも同様な関係を作ってみましょう。酸素だけは答を書くので、みなさんは他の物質での関係を予想してください。ただしすべて0℃、1気圧で、原子量はH:1、C:6、N:7、O:8、Ca:40とします。

①酸素ガス O2
 1モル = 6.0×10^23(個)
 1モル = 22.4(L)
 1モル = 32(g)

②水 H2O
 1モル =             (個)
 1モル =             (L)
 1モル =             (g)

③メタノール CH4O
 1モル =             (個)
 1モル =             (L)
 1モル =             (g)

④窒素ガス N2
 1モル =             (個)
 1モル =             (L)
 1モル =             (g)

ここからは単位も書いてください。。

⑤一酸化炭素 CO
 1モル =             
 1モル =             
 1モル =             

⑥アンモニア NH3
 1モル =             
 1モル =             
 1モル =

⑦エタノール C2H6O
 1モル =             
 1モル =             
 1モル =

⑧炭酸カルシウム CaCO3 ←石灰石や大理石の主成分
 1モル =             
 1モル =             
 1モル =

例題8の解答例

物質
 1モル = 6.0×10^23(個) ← ②~⑧まですべて①に同じ
 1モル = 22.4(L)       ←  ①④⑤⑥は22.4L
                    ②③⑦は液体、⑧は固体です。
 1モル = 32(g)         ← ②18(g) 
    ③28(g)  ④28(g) ⑤28(g) ⑥17(g) 
    ⑦46(g)  ⑧100(g)

ここまで、いかがでしたか?
以下は「その弐」に続きます。


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