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レイトショーと深夜のカップラーメン
12月30日。
午前中は夫と協力して大掃除。
これで綺麗な部屋で新年を迎えられる。
そして夜は夫と映画。今年最後の映画館だ。
2024年の映画納めは「クレイヴン・ザ・ハンター」をレイトショーで。
主演のアーロン・テイラー=ジョンソンがワイルドイケメンになっていた。
( 映画の感想を語りたいけど、長くなりそうなのでここは我慢。)
20時45分からの上映だった。
昼ご飯を食べたのが15時頃でお腹が空いていなかったから、夕飯を食べずに行った。
なので、映画が終わる頃にはお腹が空いてしまい、スーパーでカップラーメンを買った。
家に帰ってきたのは0時過ぎ。
こんな時間に帰宅することは滅多になく、静かになった夜の街と、レイトショー、そして今から食べるカップラーメン。この非日常感にわたしの気持ちは高揚していた。
わたしは普段、あまりカップラーメンを食べない。
ましてや0時過ぎに食べるなんて、人生で何回あったかな。
映画の余韻が冷めきらない気持ちでお湯を沸かして、映画の感想を語り合いながら3分待つ。
久世福商店の"毎日だし"で仕上げた塩ラーメン。
出汁の香りがすごい。あっさりしているのに、しっかりとした出汁の味。美味しい。
「こんな時間にラーメン食べちゃった〜」
「たまにはいいじゃん」
いつ食べてもラーメンの味は変わらない。
なのに、なんで食べる時間が違うだけで、こんなにも美味しく感じるのか。不思議。
こういう日常の中にある、非日常が大好き。
まるで自分の人生が、映画のワンシーンのように思える。自分のことなのに、なんだかそれを俯瞰して見ているような感覚。
自分のありふれた毎日を輝かせてくれるような、こういうちょっとしたエッセンスが、人生には大切なんだと思う。
ラーメンを食べ終え、お風呂に入った。
お風呂から上がってもまだ興奮が冷めず、2時過ぎまで目が冴えていた。
まだ今日という日を終わらせたくない気持ちを抑え、自分に「今日はこれでおやすみ」と言い聞かせるように、くどうれいんさんのエッセイを一話だけ読んで、眠りについた。