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資本主義と自然派の狭間で。お金を稼ぐと決めた理由

自然に寄り添えば寄り添うほど、自給自足・物々交換という世界になって、お金という概念がなくなっていく。

実際には自然派をうたう仕事がたくさんあるのもわかっているけど、そういう仕事は「資本主義ありき」「お金稼ぐ前提」で、仕事をつくっているイメージ。

もうこれ以上新しいものを生み出す必要はないと思うほど、物質にあふれたこの世界。

そんなことばかり考えていて「自分がしたいと思う仕事はこの世に存在しないのではないか」と考えていたわたしが、「やりたいことたくさん!稼ぎたい!」になった理由を考えてみます。

人生で「暮らし」以外のやりたいこと

ただただ暮らすことだけを考えるなら、お米と野菜を育て、薪を割り、服を紡ぐこともできるかもしれない。
でも人生ってそれだけじゃない。少なくともわたしの場合は。

本を読むにも陶芸を習いにいくにも(妄想)友だちとランチをするにも、お金がかかるのである。
本は図書館にあるし、習い事もランチもまあ物々交換・スキル交換でできるかもしれないけど
もっとも重大だなと思ったのは、旅がすきで移動にお金がかかること!

飛行機に乗って海外に行くのも
こんど移住して地元が遠くなったら新幹線とか使うだろうなってのも
あとわたしライブによく行くからそういうお金も。
移動手段+宿代は必ずかかる。

いや可能かもしれないよヒッチハイクとかネカフェとか。。。
でもそれをちまちまお金を使わずor超節約して選択肢をせばめることが自分にとってはストレスだなあって気づきました。

田舎移住は節約のためにする人もいるけど、わたしの場合はそうじゃない。
田舎暮らし=あきらめる、ということではない
よね。

「暮らし」にもお金をかけたい

暮らし以外にお金がかかると書いたけど、暮らしにもお金をかけたいところがたくさんあると、自覚した。

どれだけ自給的な暮らしだとしても、わたしの理想の生き方としては
それなりにお金を使うってこと。娯楽ではなく生活にね。

自分にも地球にもやさしい衣食住。
オーガニック素材の衣類。自然農の食事。自然素材の家。
大量生産大量消費を前提とされていないもの。(労働力の搾取をしない・資源を大切にする)
国産のもの、その地域のもの。

などなど
こだわりたいことがわりとあって、それらをすべて自分だけでまかなうのは到底むりなことだ。

そしてね!とっても大事なこと。
生産者さんたちも、利益がないと継続できないわけです。
本当に良いものにお金を使うことで、国産・地元産のものを守ることにつながると思っている。日本の良いもの残したいよ。
そしてそういう選択は地球環境にもやさしく、自分を大切にすることにもつながっていく。

自然派コミュニティの中の資本主義社会

いいな〜理想だな〜って思う人を数人見つけて、共通点が見えてきた。
ガッツリ自然派で、生活の中でなにかしら「自分でつくる」ということもしているけど、仕事は仕事でちゃんと稼いでいる人たち。

わたし、前まではたぶん、「自給的な暮らし=お金いらない・そんなに稼がない」って勝手に思っちゃってた気がする。

でもそうじゃない。
本質的なゆたかさを求めることと、資本主義の中で生きることは両立できる。

自然派コミュニティの中でも、資本主義社会は存在する。

そういう人たちの仕事のレベルは高い。
世にすでにあるものを提供するのではなく、その人にしかないオリジナルのもの。
かつ、自然を大切にするこころも忘れない品物(サービス)。
希少で価値があるものだから、必然的に価格も上がってくる。
正直いまのわたしの生活レベル・収入レベルではとまどうほどのような。

でも、大量生産大量消費の型じゃなく、本当に必要な人に、必要なものを届けて、感謝され、対価としてお金をいただくという循環。

そういう人たちが実際にいる。

どんな世界で生きたいか

だから、資本主義ありきでいい。お金を稼ぐ前提でいい。
「提供する側」のエネルギーを身につけて、自分にしかできないオリジナルの、価値のある仕事をする。

そして素敵なものづくり・サービス提供をしている他の生産者さんにお金をまわして
エネルギーやエッセンスをいただいて、心身をととのえる。
それを活かして自分もまた良いものを提供して、対価としてお金をいただく循環。

そういう世界で、わたしは生きたい。

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