"note"のUXを考えてみる。
本記事では、みなさんが絶対使ったことがある(というか、今使っている) "note"のUXについて考えてみたいと思います。
知っているプロダクトについて深く考えてみることはUXについて考えるとても良い練習になります。
"note"のUXを考える切り口としては、以下を設定したいと思います。
・読み手×使用中(読み手がnote使用中に得る体験)
・読み手×使用後(読み手がnote使用後に得る体験)
・書き手×使用前(書き手がnote使用前に得る体験)
・書き手×使用後(書き手がnote使用後に得る体験)
読み手×使用中
まず、読み手の立場から使用中の体験を考えてみます。
noteから得られる体験で特に注目したのは、以下の3点です。
・「いいね」の数で読む前に優良な記事を選べる安心感
・Web検索に比べて広告が少ない快適さ
・書き手(クリエイター)を身近に感じられる親近感
「いいね」の数で読む前に優良な記事を選べる安心感
「いいね」の数は読む記事を選ぶ際の指標になります。
限られた時間でより良い情報を得るために、記事を選別できることはとても重要です。
「いいね」が一定数集まっている記事は、すでに他の人が読んで良いと判断した記事です。
読み手は、「いいね」数で簡単に良い記事に当たる確率を高めることができます。
Web検索に比べて広告が少ない快適さ
Web検索で読む記事の一番の問題は、広告の多さだと感じます。
中には内容とは関係のない広告が画面いっぱいに表示され、消そうと思うと誤ってリンクに飛んでしまう。といった悪質なものも多くあります。
その点、noteは広告が少ないと感じます。
広告が少ないことで記事の中身に集中でき、より快適に情報を得ることが可能です。
書き手(クリエイター)を身近に感じられる親近感
noteのそれぞれの記事は、書き手(クリエイター)ごとにまとめられています。
すべての記事から書き手をたどることができ、その人のプロフィールにたどり着くことができます。
プロフィールから自己紹介などの基本情報を見ることに加え、その人が「いいね」した記事が見られたり、他のSNSアカウントへ飛んだりできます。
これにより、書き手の情報を簡単に入手でき、身近に感じられるようになっています。
また、書き手をフォローする機能もあり、書き手のファンになったり、新しい投稿を継続してウォッチすることができます。
読み手×使用後
次に、使用後に読み手が得る体験を考えてみます。
noteには、使用後にまた使いたくなるような機能があります。
一つは、おすすめ記事の通知機能です。
過去に呼んだ記事や、検索履歴からユーザーの好みを判定し、今日のおすすめ記事を通知してくれます。
自分で記事を探してまでは読まないユーザーでも、おすすめで気になるタイトルが目に留まれば、読んでみようという気持ちになると思います。
もう一つは、書き手をフォローする機能です。
書き手をフォローすることでユーザーは書き手のファンになったと言えるでしょう。
ファンになったユーザーは、フォローした書き手の次の投稿を楽しみにし、ワクワクしたり、過去の記事を読み返したくなったり、noteの使用後(記事を読み終えた後)もnoteを継続利用したいと思うはずです。
このようにnoteには、使用後もまた使いたくなるような仕掛けがあります。
書き手×使用前
noteの使用前に書き手として最もうれしい体験は、手軽に始められることだと思います。
noteは、アカウント登録さえすれば、誰でもすぐに記事を投稿することが可能です。
また、記事の見た目も統一されているので、自分でデザインを考える必要もありません。(というかできません。)
そのため、書き手は記事の内容にだけ集中することができます。
ブログのように、サーバーを用意し、テーマを決め、SEO対策をし、、、といった手間を面倒に感じているユーザーもnoteであれば手軽に始められるというわけです。
書き手×使用後
noteは、書き手に使用後もうれしい体験を与えてくれます。
一つは、使い終わったときに表示される、やさしい一言です。
下の画像のようにちょっとしたアクションに対して、褒めてくれたり、労ってくれます。
noteで記事の作成を頑張った後、些細なやさしさに癒されます。
もう一つは、「いいね」機能です。
自分が書いた記事への反応が見られることで、うれしい体験につながります。
「いいね」がもらえれば単純にうれしいことに加え、「いいね」が少なかった時には、もっと「いいね」をもらえるように頑張ろう!というモチベーションにもつながります。
まとめ
今回は、最も身近なUXの事例として"note"のUXを考えてみました。
私自身、まだ"note”を始めて日が浅いため、これからも色々な体験を"note”から得られることと思います。
(この期待感も"note"によるUXですね。)
身近なもののUXを考えてみることは、UXについて学ぶ上でとてもいい方法だと思います。
ぜひ、なぜ自分は"note"を使っているのだろう?とUX視点で考えてみてください。
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