電車内で遭遇したのは怪物なのか何なのか
先日、帰宅する電車内で目の前に怪物がいました。
外見は普通です。むしろ、夏でも涼し気なスーツをビシッと着こなして、どちらかというと格好いい寄りの推定年齢50歳前後の男性。
何が怪物かって、X(旧Twitter)で誹謗中傷のメッセージを高速で発射し続けていました。
誤解されたくないのですが、電車内で他人のスマホ画面を覗き込む趣味があるわけではありません。
ただ、僕の身長がそれなりに高いこともあり、どうしても他人のスマホ画面が目に入ってきます。
動画見てるなとか、ゲームしてるなとか、まぁその程度には視認してしまいます。
電車内では多くの人がスマホを見て過ごしていますが、僕は仕事終わりは目が疲れているので、本を読むかボーっとするかのどちらかにしています。
あと、スマホを見るときは目から30cmくらい離したいのもあって、混雑してる車内ではそのスペースをとれないことも多いです。
(個人的に、混雑した車内でどうにか頑張って目と至近距離でスマホの画面を見ようとしている人は不思議だなぁと思います。そういう人たくさんいますけど。)
今も出勤途中の電車内でこの記事を下書きしてますが、もしかしたら後ろの人がこの画面を見ているかもしれません。
ということで、電車内では見られても問題ないようなページしか閲覧しません。
話を戻します。
怪物に気づいた流れはこんな感じでした。
・近くは見づらいお年頃なのか、怪物はかなり目元から離れた距離でスマホを操作しています。
・目に入ってくる画面には、露出度高めな女性の画像が立て続けに表示されていました。
「そういう性的な画像は、電車内で見るのやめればいいのに」と思うとともに、僕もおバカなので何をそんなに熱中しているのか気になってチラ見してしまいました。
・怪物はかなりの速さでコメントを作成しています。チラ見する限り、どうやら「あなたのそのような画像は誰も見たくないと思いますよ。いなくなってください。」的なメッセージを最大限の汚い言葉で紡いでいます。
すごく不快な気持ちになりました。
10分弱でしょうか。いくつかのアカウントの同じような露出度高めな画像に、同じような汚い言葉を連発しているようでした。
勤め先では、よい上司なのかもしれません。
家に帰れば、よい夫やよい父親なのかもしれません。
(よい上司とか、よい夫というのも何とも曖昧な言葉ですが。)
ただ、電車内では心のなかに飼っている怪物が暴れまわっているようでした。
ここまで「怪物」という表現を使ってきましたが、なんだか憐れに感じてきました。
たくさんのストレスが溜まっているのかもしれません。そのストレスを発散するために、ウェブ上で他者へ石を投げつけるような行為を繰り返しているのでしょうか。
日本では、何らかのSNSを利用している割合が80%以上だそうです。1人で複数のアカウントを利用したり、既に使われていないアカウントもたくさんあったりするでしょうから、実数で国民の8割とは思いませんが半数以上の人は何らかのSNSを楽しんでいるのだと思います。
僕もいくつかのSNSを利用していますが(noteもSNSですね)、幸いにも今まで誹謗中傷を受けたり、所謂炎上の当事者となったりしたことはありません。
今回、誹謗中傷が生まれる場所に遭遇して、改めて怖さを実感しました。
同僚や家族が、ウェブ上で怪物のように暴れまわっていてもわからないですね。
早く法整備されて、皆のリテラシーが高くなったらいいなと思いました。