後悔
後悔ばかりする人生だけど、私が一番後悔したことは自傷行為をしたことだ。
小学4年生の私はとにかく人生に絶望していた。
毎日死にたいって思ってて、今いる環境から逃げ出したくて必死だった。
行きたくない習い事に行って、行きたくない塾に行って、行きたくない学校に行っていた。
私のメンタルは限界を超えていた。
あれは多分、8月くらいの事だったと思う。
自分の部屋の窓から飛び降りようとしたことがあった。
今思えばそんな高さから飛んだところで死ねないし、馬鹿なことをしていたと思う。
でもあの時はそこから逃げれる方法がそれしかないって思い込んでいた。
お金も持っていないし1人で街に出ることも出来ない子供は、部屋の窓から飛び下りることしか出来なかった。
結局私は怖くなって飛び降りることが出来ずに自殺を断念した。
1年後、私は5年生になった。
その時初めてリストカットという言葉に出会う。
手首や腕、足、腹部を自分で傷つけること。
それをすることで救われている人がいると知った。
しかし私はカッターを持っていなかった。
だから私が持っていた唯一の刃物、彫刻刀で自分の腕を傷つけた。
それにハマってしまった。
でもすぐに家族にバレた。やめるよう刃物を取り上げられた。
でも私はやめられなかった。6年生になっても中学生になってもリストカットをやめられなかった。
中学2年生の時、好きだった先輩から性被害を受けた。
怖くて、苦しくて、しばらくしていなかったのにリストカットをしてしまった。
その時の傷跡が私の体にはまだ残っている。
心が傷ついている時体も傷つけるのは間違っている。
一生残る心の傷が目に見えるところにあってはいけない。
浅い傷ならすぐ治る。全て消える。
でも心に深い傷を負えば負うほど体につける傷はどんどん深くなり、消えない跡になる。
リストカットに憧れる小中学生がいるけれど、本当にやめた方がいいと思う。
自分の両腕に残ったいくつもの跡が当時の辛さをフラッシュバックさせて、自己嫌悪に陥るだけだから。