何も考えたくないから、いつもなにかを考えている

私は、考えることが好きだ。本当に四六時中、ずっと何かを考えている。
休日やりたいこととか、買いたいものとか、どんなキャリアプランにしようとか、引越しのこととか、どうやってお金を貯めようとか、いろんなことを考えて、調べて、飲み込んで、また考える。
生きている限り考えることは尽きなくて、生きるためになにかを考える、そんな時間が愛おしいと思う。

時々、考えたくないこともずっと考えてしまう時がある。
たいしたことない仕事の失敗とか、飲み会でうっかり言った一言とか。もう15年以上前、小学生の頃喧嘩して言ってしまったひどいことを急に思い出したりもする。楽しいことだけじゃなくて、そんなこともずっと考えている。戻れないいつかの、許せない自分のことを考えている時間は、本当に長く苦しい。

苦しいと、時間が進まなくなる。まるでタイムスリップしたみたいに、その瞬間に立ち止まっている。心はそこに留まっているのに、前に進むわけでもないのに、ふと時計を見ると深夜になっていたりする。

そんな時こそ、また私は考える。休日やりたいこととか、引越しのこととか、どうやってお金を貯めようとか。寝れなくなってもいいから、また生きるための何かを考える。そうすることで、脳の容量は生きることに支配されて、そうしたら、考えたくないことなんて考える余裕がなくなる。

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