西陽へ逃げる猛毒
黒の中に赤を 赤の真ん中に黒を
それらに恐怖して 回視する審判の光景
星の子に縋るための腕はなく
ただ諭す君の 寛大な無痛が零す
「全ては君に起因する」 そればかり
酸素に紛れる声 目を肺を胃を刺す
それらに恐怖して 回視する水流の濁り
あの部屋に戻るための足はなく
ただ諭す君の 寛大な無痛が零す
「全ては君に起因する」 そればかり
全てが更けて冴える それは心臓の数で
それらに恐怖して 回視する君たちの視線
起点からはじめるための魂はなく
ただ諭す君の 寛大な無痛が零す
「全ては君に起因する」 そればかり
そればかり
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