焦がれる思慮
隣人となって永いマーブル模様の疲労と焦燥に
退屈にも似た緩やかな速度で 絞め殺される暮らし
時折、我に返っては何処 ここはお前の幸福が成す墓場
安らかにおやすみなさい 愛する孤独と共に
飢餓が実を結ぶのか 忍耐が執着を葬るのか
大きな波が来る 真実を知る歌人のように
8分後に会える光 あなたの伝える温度で安寧を望む
歩けないもどかしさを抱え 溢しながら傾斜を登る
犠牲の質感が再生される 凝望した先の自覚は寄り添う
埋まっては現れる単調たる空白 命の意義と風と
誰もが通ってきたのに 誰もが戻ることのできない場所へ
潜っているのか溺れているのか 酸素より言葉を乞う者
どうか糧であれ種であれと祈り 叶えるために巡らせる
ならば焼き切れた回路と心中し 死神をも喰らうとする
急げ 心臓は正しい 暁でほんとうの幸いが待ってる
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