再会の渇望
共に眠る影を忘れ 大人になったつもり
珈琲ばかり口にして なにが足りないの
床が波打ち 壁が迫り 天井が遠くなっても
再会することが叶わないのは なぜ
星であると名付けた そんな理由じゃない
優しい子だと誓った そんな理由じゃない
歩けることに気づいた きっとそれも違う
共に在る日を忘れ 大人になったつもり
紅茶ばかり口にして なにが足りないの
虚空に憂惧し 残響を恐れ 言葉が遠くなっても
再会することが叶わないのは なぜ
星であると名付けた そんな理由じゃない
優しい子だと誓った そんな理由じゃない
歩けることに気づいた きっとそれも違う
共に生る心を忘れ 大人になったつもり
自責ばかり口にして なにが足りないの
閉じ込めて 逃げ出して 自我が遠くなっても
再会することが叶わないのは
叶わないのは きっと それらを忘れていたせい
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