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①語①会 #5 不変 とは

『数学においては、完全な証明こそがゴールである。一度証明されるということは、永久に証明されることなのだ。そこに変更の余地はない。』

サイモン・シン, フェルマーの最終定理, p12

◆ 個人的な評価 : ★★★★:Excellent ◆
日常生活の中で、「物は手を離すと落ちる」や「滑っている物はそのうち止まる」といった"地球上という地域特性"を、「不変」的な真理だと錯覚してしまうことがよくあります。
しかし、この世界で「不変」であるモノのは、「ピタゴラスの定理」に代表されるような数学的証明(導き出す過程を本書では 数学的アプローチ と表現)だけであり、物理学でさえ近似値や観測点評価(科学的アプローチ)に過ぎないのだと再認識した一言。

◆ 紹介文 ◆
フェルマーの最終定理』は、サイモン・シンが数学史上最大の謎を解き明かす過程を描いた名著です。多くの数学者たちの情熱と挫折、そして歴史を舞台にした知的探求の過程を、ミステリー小説のように読みやすく描いています。難解な数学も平易な言葉で解説されており、数学に興味がない人でも楽しめる一冊です。


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