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#2 シケレペ(キハダの実)に挑戦!

こんにちは、ぺカンペです。
今回は、アイヌの伝統料理に風味づけとしてよく登場する「シケレペ」を食べてみよう!という回です。


シケレペは木の実

料理のなかで香辛料のような立ち位置で使われることが多いシケレぺ(木としての名前はシケレペニ)ですが、和名では「キハダ」という木の実です。
北海道ではシコロと呼ばれることもあるみたいですね。私はシケレペを文献で調べているときに初めて知りました…

ミカン科の背の高くなる木です。

「キハダ」の由来

和名は、樹皮をめくると肌(内皮)が黄色いことが名前の由来だそうです。
以前大学の活動の中で実を集める機会があったのですが、細い枝を折った断面を見て「本当に黄色い!」となんだか感動しました。ちょっとトーンが渋めのレモンの皮みたいな色です。
漢方だと内皮が黄檗(おうばく)として使われます。

実は房でつく

アイヌ文化では、秋ごろに枝先になった実を折り取って乾燥させておき、水で戻したものを料理に入れて使います。
丸くて、生の状態だと直径6、7mmのブドウのような色の実です。

これは落ちていたもの

乾燥させるとこんな感じ。

枝の断面が黄色い

かぼちゃのラタシケプ(混ぜ煮)に入れた様子。

金時豆も入っていますが、黒い粒がシケレぺ

料理に入れるほか、薬としても使われます。

そのまま食べてみる

乾燥させてあるものを房からむしって、へた?の部分を取って(枝みたいな感じなのでそのまま口に入れるとかたいです)、いざ食べてみよう!

これまで出会ったことのない風味でしたが、例えるなら「ミカンの皮の香りと山椒の清涼感と漢方っぽい苦みを足して割ったような味」。
好みは本当に人により、私はいい意味でちょっとクセになる味だなあと思います。後味でしばらく舌の上がスースーします。

大学の同級生や後輩が食べているところを見ていると、好きだという人もいれば、見たことない顔になっている人もいて、面白いです。

頻繁に見かける木ではないですが、公園の林などで枝先に実がついている木をよく見ると「あれキハダかな?」と気づくことがあります。
味もあいまって私の中で印象的な木なのでなんだか見つけられると嬉しい。

それでは、また。

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