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韓国文学翻訳院の翻訳アカデミー特別課程について

韓国文学翻訳院の翻訳アカデミー特別課程とは

韓国文学翻訳院とは?

韓国文学翻訳とは、韓国文学の翻訳出版支援、専門翻訳家養成、韓国文学を通じた海外交流などを目的に韓国の政府機関である文化体育観光部管轄の特殊法人です。

一言で言えば、韓国文学の翻訳・出版支援を通じて韓国文学の世界化を図っている機関です!

韓日翻訳に関心のある方の多くがご存じであるだろう、「韓国文学翻訳賞 翻訳新人賞」を主管している機関でもあります。

翻訳アカデミー特別課程とは?

今回私が参加することになったのが、韓国文学翻訳院で行っている「翻訳アカデミー」の特別課程です。

特別課程とは別に正規課程もあるのですが、そちらに関しては私もあまり分かっていないので、韓国文学翻訳院・翻訳アカデミーのホームページで確認をお願いします。

特別課程の概要は下記のとおりです。

  • 応募対象:韓国文学に対する愛情と翻訳能力を兼ね備えた韓国国内居住者(国籍、学歴、年齢不問)

  • 募集言語:英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・中国語・日本語

  • 新規クラスと深化クラスに分かれている→翻訳アカデミーで学んだ経験がない人は新規クラス

  • 授業内容:①韓国文学翻訳の実習(韓国語→外国語)および批評 ②学期のうち1度、課題図書の作家さんを招待して共同翻訳作業

  • 課程期間:1年間(1学期4月~6月、2学期9月~12月)

  • 授業時間:週1(19時~21時)

  • 授業費:登録金10万ウォンのみ

韓日翻訳に興味のある方だったら、目から鱗の内容じゃないでしょうか…!!登録金10万ウォンのみで専門家から翻訳を学べて、しかも作家さんにお会いしてお話を聞けるという…!!

こんな充実ぶりなので毎年倍率も高いと聞き、びびっていたのですがなんとか合格できましたので、次に合格までの流れを書きたいと思います☺

応募から合格まで

書類審査

まず最初に書類審査がありました。書類審査は翻訳アカデミーのホームページでオンライン上に必要事項を記入するものでした。

履歴書のようなフォーマットのもの(名前や住所、連絡先や学歴・職歴について)と、下記の質問事項に答えるものでした。

  • 翻訳及び韓国文学に関心を持ったきっかけ、外国人の場合TOPIKの取得状況と韓国語を専門機関で学んだことがあるか

  • 好きな韓国文学および日本文学

  • 学習計画

  • 受講後の計画

この記述式の内容が字数制限ではなく、容量制限になっていてどれくらい書けばよいのかいまいち分からなかったのですが、私が提出した文字数で見ると1200~1400字前後で9割くらい埋まっていたと思います。

学習計画と受講後の計画に関して書く内容があまり思いつかなくて、ちょっと文字数が少ないな…と思いつつも提出しちゃったんですが、無事に書類審査通過しました!

筆記試験

書類審査が通過すると、筆記試験があります。

筆記試験は、A4用紙1枚埋まる程度の文字数の小説を実際に翻訳するものなんですが、制限時間が1時間!!でした。ネイバーの辞典と手持ちの紙・電子辞書の使用が許可されています。

今回はコロナの影響でオンラインで試験を受けることになりました。モニトというオンライン試験監督サービス?を使用した試験です。パソコンの画面録画・作業もカメラをオンにして録画されるという…。

でも、このサービスを使用したためか、試験直前にシステムトラブルがあり、試験時間が遅延するというハプニングがありました😂

さて、試験に出た小説なんですが、なんとなんと!こちらから出題されていたんです!

翻訳新人賞の課題小説が収録されている「2021 現代文学賞受賞小説集」に収録されている윤성희作家の「네모난 기억」でした…!!試験終ってから分かってびっくりしました!!😮

1時間という制限時間のせいもあり緊張しながら訳していって、45分くらいで一応すべての訳を終えて、全体を見直して若干手直しして提出しました。もー、手に汗握るとはこのことです😂

筆記試験から合格発表まで2週間ほど空いていたんですが、なんとか筆記も合格しました!

面接試験

面接試験もコロナのためZOOMで行われるとのこと。面接の順番に関するメールをいただき確認したところ、まさかのトップバッター!

最終合格者数は8人程度のとこですが、面接の名簿には11人の名前が…💦面接で落ちる可能性も大いにありえるのだなと思い、緊張&緊張…。

実際の面接はZOOMの画面越しに4人の面接官がいらっしゃいました。

私が受けた質問はざっとこんな感じです。(質問は全て韓国語で行われました)

  • 韓国に来てどれくらい経ったか

  • (私の大学院での専攻が翻訳ということもあり)学校でどんなことを学んでいるのか、印象的な授業はどんなものだったか

  • (文学に問わず)翻訳の経験はあるか

  • 筆記試験に若干の誤訳があったとの指摘。時間は十分だったか、内容は難しかったか

  • 韓国文学のうち、どんな作品を読んだことがあるか、どんな作品を翻訳してみたいか

  • 大学院に通いながら、翻訳アカデミーも受講するのは時間的にきつくないか、両立可能か

面接時間は8分程度でした。手応え的には、上手く答えられたとも、やっちまったとも言い難い感じでした(笑)

最終合格

無事に最終合格通知をいただきました!メールをもらってすぐに登録金を入金し、これで4月から翻訳アカデミーを受験できます☺

→(追記)最終合格者は7名で韓国語ネイティブ7名、日本語ネイティブ3名でした!私(95年生)がマンネでしたが、受講生の年齢層は結構幅広いです。倍率は結構高かったようで全体の応募者は30〜40人くらいと聞きました。もう私なんてなんで受かったのか分からないくらい、皆さん翻訳の実力はもちろん、文学への向き合い方や考察力に優れてるなぁという印象です。

最後に

翻訳アカデミー特別課程の募集は毎年1月中旬に公示されるようです。

私も過去に受講された方のブログなどを頼りに筆記試験・面接の対策をしたため、私も誰かの助けになればよいな~と思い、出来るだけ詳細に試験の過程も記述してみました☺

それでは~😊

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