見出し画像

2022年を振り返って

わたしは自分のことを結構オープンな人間だと思っていたけど、中学からの付き合いがある親友に近況報告をした時に「あなたが事後報告ではなくて、現在進行形の話をしてくれるの初めてかもしれない(意訳)」と言われ、そういえば結論や結果が出ていない状況で、その出来事を言葉にすることを恐れ、独りで考えどうにかしようと足掻いてきた自分の事後報告癖に思いを馳せた。

今年のわたしにとっての大きな出来事は間違いなく、「離婚」だろう。

年始から話が進み、2月には新しい部屋を借りて新しい生活が始まった。
不安なんて数えきれないほどあった。それでも、この答えが正解となるように信じるしかなかった。答えが出るのはまだずっと先だろう。だから、年末の今もまだお互いにとっての正解であったことを願っている。

結婚生活自体はとても短い期間だったが、家族になってくれた人との約4年間の暮らしはわたしの生涯にとってたくさんのものを与え、教えてくれた。

家族は味方だってこと、1人で悩まず相談していいってこと。帰る場所に待ってくれる人がいること。家族のために自分を大切にするということ。わたしがいることで支えられる人がいるということ。愛されているということを前提にしていいということ。

それでも、お互いが幸せになるためにお互いではない人と一緒になったほうがいいという結論に至り、「離婚」という答えが出た。

もともと1人だった。生まれの親はまだぴんぴんしてるが、親元に帰る選択肢はなかった。親にそれを伝えると「それなら、よかった。」と安堵した。

帰る場所はない。会える距離に頼れる知人も友人もいない。1人で生きていくしかない。その決意はしっかりとわたしの首を絞めた。追い詰められた精神は自分に刃を剥いた。
締まりにしまった首は幾度となくあと一息のところで友人たちによって解かれた。

1人で生きていかなければならないと思っていた道は1人ではなかった。
家族でなくても、一緒に考えてもらっていいってことを知ったことが大きかった。1人で考えてわからないことは助けてもらってもいいんだって知って呼吸が楽になった。

おかげで、命からがら夏を越え、秋を迎える頃にはなんとか自分の首から手を離す方法を知った。

その中で、1人だと孤独に苦しむ中で、わたしを無視していたのはわたし自身だということに気がついた。
誰よりも1番自分の近くにいて、自分の声が聞こえるはずなのに、耳を傾ける余裕がなかった。耳を傾けても仕方ないと思っていた。
今でも、正直聞いてあげられる状況ではないというときもあるけど、無視された気持ちはしっかり爆弾になる。ときめきメモリアルでも学んだはずだ。
そういう時間はちゃんと取らなきゃいけない。


結果的に、学ばなければならないこと、足りないことの多さに気づけた年になった。

インターネットのおかげで繋がれているリア友も含めた友人たちの存在はとても大きかった。たくさんのことを教えてもらった。救われた。

この29年間何をしてたんだろうと不思議になるくらいに、自分が人間として出来損ないだということをたくさん認めた。

これまで、「人間になりたい」と自分なりに思いながら人間を観察して真似をしてきたつもりだったけど、それはあまりにも下手くそで意味をなしてなかった。

一時期はもう疲れたな、もう一度頑張るのは嫌だなって思って、諦めようと思ったけど、もう少し生きてみると腹を括ることができたので、「これまで」とはお別れして、「これから」を真剣に頑張っていきたい。

まとめると「死ぬかと思った。でも、もう大丈夫。」って感じ。

そんな苦しい時期でもあったこの一年を、わたしと一緒に笑ったりはしゃいだり、考えたりしてくれた人たち、本当にありがとう。
見離さず、共に過ごしてくれてありがとう。
潰れそうな時に、手を引いてくれてありがとう。

感謝です。

友人の存在はかなり大きいのだけれど、ここで語るには憚られるから、ほかのことを語るならば、BUMP OF CHICKENに出会えたこと。
不安で孤独で潰れそうな時に寄り添ってくれたのが彼らの音楽だった。藤原基央さんが書いた言葉がどれだけのわたしを救ってくれただろう。

孤独に飲み込まれそうな時は彼らの音楽を聴いた。彼らの音楽が心のぽっかり空いた隙間を埋めてくれた。聴きに聴きまくって、年末のYouTube musicで彼らの曲を聴いたユーザーの上位0.1%に入っていますとデータが表示された時は正直、苦笑いをした。大変お世話になりました。

今までの人生でこんなにも熱中したアーティストはいないというほどにのめり込み、ライブDVDを何度も観た。ライブDVDを観ることも、特定のアーティストのライブに行ってみたいと思うことも初めての経験だった。

そして、当選は厳しいだろうと言われていたハウスツアーのライブに行けたことはわたしの宝になった。
足を運ぶ直前までは、生の彼らを前にすると感極まって泣くんじゃないかと思っていたけれど、実際は前から2列目という驚愕のポジションだったりで、情報が多すぎてほぼフリーズしていた。物思いにふけること余裕がなかったので、ただ全力で楽しんだ。

Aurora arkのDVDで藤原くんが言っていた「魔法のような夜だった」という言葉があまりにもぴったりすぎて、それ以外の言葉が出てこなかった。

自分のために唄われた歌でなくとも、
勝手に救われた1人として、
これから先の人生と共に彼らの音楽があればいいと思う。


他にも、自分の身体を労わることを知ったことも大きかった。
もともとフィジカルが強い上、幼少期から体調不良をほとんど「気のせい」で片付けられてきたので、自分のしんどいも疲れたも、痛みも向き合い方がわかってなかった。恐ろしいことになんと29のこの歳まで。

「気のせい」でなんとかなってきたものも、三十路を前に立ち行かなくなる。
この先はもっとどうにもならなくなるだろう。
その前に、まだまだ下手くそだけど、
少しでも自分の気にかけ方を知れてよかった。

最初は義務感で摂っていた食事もいつの間にか楽しみになってきた。お風呂にゆっくり浸かるのは幸せ。たっぷり眠れた日の朝は気分がいい。そういうことが大切だと知れたのは大きい。

あとは趣味の充実。

映画とかアニメも、友人たちといろいろ観た。
ホラー1人で観れない病なので、一緒に見てくれる人たちに恵まれたのは本当に嬉しかった。

・呪詛
・呪怨 終わりの始まり
・ヘレディタリー 継承

「ヘレディタリー 継承」は「女神の継承」を観たかったのだけど、まだサブスク解禁されておらず、継承繋がりだし!っていう完全にノリで見たのだけど、かなりよかった。おすすめです。

他にも、富野作品の面白さを教えてもらったことを入り口に興味を持ち、これは1人で観たけどアニメ版「∀ガンダム」の50話を完走したり、「Gのレコンギスタ」劇場版「機動戦士ガンダム」、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」、劇場版「機動戦士zガンダム」「逆襲のシャア」「閃光のハサウェイ」を詳しい友人たちの解説つきで観た。

わたしは完全漫画派だと思っていたので、50話のアニメを完走できたことがまず驚きだった。
富野作品のキャラクターたちは人間らしくてアニメを見ているという感覚にならないのが大きいのかもしれない。人間は面白い。
1人で観たら読解力のなさでぽかーんとなるところも、友人たちの解説のおかげでスッと面白さを理解できたのも本当に助かった。

その他にも何本か作品は観たけど、タイトルが思い出せないものが1本。蝉が人間を襲う映画だった。恐ろしいが深い映画だった。
あと、細田守監督の「竜とそばかす姫」。

感想に関しては別記事で少しずつまとめている途中なので、いずれ公開するかもしないし、しないかもしれない。
ただ、触れる作品が増えることはわたしにとって嬉しいことで、来年もたくさんの作品に触れる機会があればいいなと思う。

わたしの生活の中心にあると言っても過言ではないゲームという趣味は、あまりにも生活に馴染みすぎて漏れなくあげられる自信がないけど、スペシャルサンクスです。

●Apex Legends
→プロ初心者としての約2000時間の弔い中。
apexも「これまで」との訣別と「これから」といかに真剣に向き合うかが課題になっており、人生と重なりすぎている。
●モンスターハンターライズ:サンブレイク
→完全頭空っぽ勢から少し卒業した。初めて、双剣以外の武器に手を出した。いつものメンバーみたいなのができて、嬉しかった。ありがとう。
●スプラトゥーン3
→来年はまともに遊べるといいな。サーモンランでんせつ帯で遊べるプレイスキルを身につけたい。
●Minecraft
→人と生活を考えるのは楽しい。一生出来上がらない自宅。来年は完成させたい。
●ゼノブレイド 3
→メンタル不安定すぎてソロゲーが全然遊べなかった。遊べるようになった頃には別ゲーが忙しくなって遊べてない。必ず迎えにいく。待ってて。
●ポケットモンスター スカーレット
→別ゲーが忙しいので疎かになってはいるけど、フランクにちょこっとずつ遊んでいる。ポケモンは大切な仲間が増えていくゲームなので、寂しさをかき消してくれる。
●ポケットモンスター アルセウス
→ダイパの世界観だと気付いてからダイパ未プレイのため、進行が止まっております。ダイパのリメイクのリメイクお願いします。
● BIOHAZARD REVELATIONS
→横文字と英語への弱さをアホほど痛感させられる。 なんども詰んだと思ったけど越えてきた壁だけ自信になる。未完走。
● Layers of Fear 1・2
→1は助手席で観させてもらってたのでやってないけど、2は逆に助手席に座ってもらってプレイした。初めて自分で完走したホラーゲームではないでしょうか。助手席ありがたい。目まぐるしいような陰鬱とした世界観描写がいろいろ考察できて面白い。結構好き。
●SOMA
→助手席で観てた。深海好きなので、世界観ドツボだった。ダイレクトな恐怖ではなく、考えさせられる系の恐怖で映画を一本観たような後味。よい。
●unpacking
→引っ越しは人生だ...

etc... 

なんにせよ一緒に楽しんでくれた友人たちに本当に感謝だ。Big love...

2022年、関わってくれた人たち、
たくさんの優しさと、きっかけをありがとう。
また来年もよろしくお願いします。

2022年のわたし、1年間お疲れ様。
安らかに眠れ。おやすみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?