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「脳に見るプロとアマの違い。(論文拾い読み)(2月19日)」

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学術論文のアーカイブスの充実や、ネットワーク技術の発達のおかげで、今日では、世界のどこからでも興味のあるテーマを見つけることができる。そんな中、私が気になったお話をあなたとシェアさせてくださいね。

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[米科学誌「サイエンス」の収録]より。

将棋のプロ棋士が「最善の一手」を、
直感的に見つける時に働く脳の部位を
理化学研究所脳科学総合研究センターなどのチームが世界で初めて特定した。アマチェアには見られない現象で、プロならではの直感をこの一部位が生み出しているらしい。

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理研は日本将棋連盟の協力を得て、羽生善治名人らプロ=棋士延べ約60人に詰め将棋を解いてもらったり、将棋の盤面を見た時の脳の活動を、機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)で調べた。
それを、平均年齢が同じアマチュアのグループと比べた。

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その結果、プロは盤面の状況を素早く把握する際、後頭部に近い大脳皮質にある「楔前部(きつぜんぶ)」が活発に活動。その後、短時間(約1秒)で次の一手を探す間に、大脳基底核の「尾状核(びじょうかく)」が活発に働いていた。
どちらもアマチュアではそれほど活動しなかった。

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尾状核は、ピアニストがピアノを弾く時の指運びなど習慣的な一運動をつかさどる部位。
棋士が練習を積んで直感を身に着ける過程で、2つの部位の間の神経回路が発達すると考えられる。

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同センターの田中啓治チームリーダーは
「この種の直感は訓練によって高められるので、研究が進めば、さまざまな分野のプロ養成法開発につながるかもしれない」
と話している。

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カラダに刷り込んでラーニングしていく楽器の練習は、繰り返しの中で、脳の機能が早く働くようになることで、素早く正確なタッチが出来るようになるということ。

つまり、音楽は「一生勉強」、「日々精進」が大切ということです。頑張りましょう♪

今日も、良い一日になりますように。

(MIYABI)

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