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「しあわせ! ~感動を伝えるコトバ~」


『女の子ってね、モノを食うときにも
 「幸せ!」って連発するよね!
 あれってさ。ちょっと大袈裟すぎる気が
 するんだよな…。』

演奏会がハネて、打ち上げのお食事会。
斜め前にいらした大先輩さまが、
真顔で私に尋ねてこられました。

*
全く意識もしてなかった角度からの問いに、
コトバが出ない私。想いを巡らしている間に、お隣の大先生さまが違うお話を切り出され、その話題は彼方へと流れ、消えてしまいました。

そうね、たしかに…。思い浮かべてみれば、
「しあわせ!」というコトバを、女の子って、
実に様々な場面で、感激のコトバとして
色々な意味がこもった「しあわせ!」を使ってる。

*
たとえば、お友だちとお茶しに入ったティールーム。
てっぺんに小さなフルーツがのってて、
スポンジと桜色のムースがサンドされてる
見目麗しいスイーツに、
両手で頬を押さえつつ…。

たとえば、自分へのご褒美。
おしゃれなフレンチでランチタイム。
ギャルソンが音も立てずにスッと置いた一品目。
オードブルのお皿の上は、絵画の造形と色合いです。
一気に気分が盛り上がり、胸の前で両手を合わせて…。

*
こんな非日常でない、ありふれた暮らしの中でも、ちょっとした驚きや、小さな発見のたび、コトバにこそしないけど、ココロでは「しあわせ!」と確かに言っている私。

そう考え詰めると、新たな疑問が私の中に浮かんだの。
じゃあ、「しあわせ!」ってセリフを使わない男の人は、思いがけない嬉しさや、日常の中に潜んでいる感動に目を向け、ココロで感じることが出来ないのかしら…?
私は真面目すぎるようで、ふとした疑問を相手に延々と考え込んでしまうんですよね。

*
でも何事にも、"素直に感じるココロ"って
大切じゃないかなと思います。
子どもの頃は見るモノ全てが新鮮な色に輝いて、親を質問攻めにして困らせていました。

いつでも"ココロを真っさら"にしておけば、
目に映った"感動の全てをスケッチ"できますよね。
生きるために仕方なく、ココロの隅っこに
押し込んだ"子どもの素直なココロ"を
さっそく取り出してみてくださいね。

今日も、よい一日になりますように。
(えみり)

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