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「頑張って! 若い世代」

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フランスで起きている大学生や高校生を巻き込んだ、大規模デモに関しては考えさせられている。日本も決して無縁な話ではないと思うから。

若者たちが抗議しているのは、政権が進めている年金改革。
退職年齢を延長するなどが改革の柱で、
政権側は「赤字解消のため年金保険料の支払期間延長を」と理解を求めているが、若者たちからすれば退職年齢が延長されれば、
ただでさえ失業率が高まる中、若年層の職がますます少なくなるし、自分たちの年金負担も増えるというわけ。

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こうした世代間対立は日本でも実は深刻なテーマになってるね。年金や医療にせよ、雇用や給与体系にせよ、およそ、若い人たちが不利な状況になっているのは間違いない。

でも、「団塊の世代」付近の先輩たちは、
『私たちの世代までは、今の社会システムをそんなに変えなくても、何とか老後も逃げ切れるのではないか』という、ちょっとずるい「大人の期待」をどこかに持っていると感じるし、一連の改革を阻む抵抗勢力は官僚達ではなく、本当の実体は「団塊の世代」ではないかと思えるコトもある。

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政治家も若い人たちに目を向ける機会は少ないよね。
子ども手当などは若い世代を重視した珍しい政策だと、一応の評価しているけれど、自助努力で苦労して子育てしてきた「団塊の世代」を中心に今も評判は芳しくない。

若い人たちから、そうした点を指摘されると、「だって選挙の投票に行くのは圧倒的に高齢者の方が多い。
政治家が投票してくれる人の方を大事にするのは当たり前じゃないか」と開き直り気味に答えてくださる。

でも、少子高齢化が進む中で膨らむ一方の国や地方の借金が、次世代の足かせとなるのは確実だよね。
「若い人は反政府デモを」とは言わないけれど、もっと声を大にして不満を語っていい。

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そのためにも、まずはしっかりと政 治に関心をもって、ジブンがアンデンティティーを感じるこの国のために、何が出来るかを真剣に考えるべきだと思う。
無関心のツケは、今行われている先延ばしの政策やそれに伴って膨らむ一方の国の借金となって降ってくるんだからね。

(MIYABI)

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