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komainupunch
「コナン・ドイルの憂鬱。」
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コナン・ドイルと言う作家を、あなたはご存知ですか? 本名は、Sirアーサー・コナン・ドイル。知らない方でも、『名探偵シャーロック・ホームズ』の原作者であると言えば、ご理解いただけると思う。
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シャーロック・ホームズシリーズ(Sherlock Holmes)は、主人公の私立探偵シャーロック・ホームズと、友人で、この作品の語り部も兼ねた医師のジョン・H・ワトスンの織り成す冒険小説の要素を含む推理小説。一連の作品は大ヒットして、推理小説の分野に一つの頂点を築いた。
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だが、ドイル自身は、自身の傑作と考えていた『ホワイト・カンパニー』や『ナイジェル卿の冒険』といった歴史小説を描きたかったらしく、シリーズの途中で、モリアーティ教授との一騎打ちで、シャーロックに一度、幕を下ろしたのも、彼が望んだ歴史小説に舵を向けるためだったと、私は推理している。
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結局、読者からのホームズの助命嘆願や、前述の歴史小説が思うほどには好評を得られなかったこともあり、作品はホームズを生還させることで再開。今日では、世界中で読み継がれ、シャーロック・ホームズシリーズは「聖書に次ぐベストセラー」とも呼ばれる。
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ドイルの例を見るまでもなく、自分がやりたい事と、世の中からのウケは別物で、時にアンマッチを生む。
かくゆう私も、本当はピアノ演奏で、”ウケの良い”ポップスや昭和歌謡を外して、オール・クラシック音楽。それも演奏に、二・三十分かかるような大作を並べて演じてみたいと、密かに思っている事は、ナイショなのである。
(MIYABI)
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