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オランダで料理教室を10回やってみたら幸せな気持ちになった話

誰かが言っていた。40歳を過ぎると体力がテキメン低下すると。
免疫力をはじめとして、ありとあらゆる肉体的な機能がガクンと落ちると。

2ヶ月前に45歳を迎えた私も2年くらい前から風邪をひいてから治るまでに1週間から3週間かかるようになってきた。

以前は3日もあれば治っていたと思う。

娘と一緒にどこかでもらった風邪もまだ治らない。

3歳の娘は4日程度で完治した。
私はもう8日目だ。
蝉ならもう死んでいる。
発熱はないけれど、咳と喉痛、そして汚い話だけどとにかく痰がひどい。
(実は1年前に咳が止まらず呼吸器科に行ったら猫アレルギーという事が発覚したが、この2週間猫と接触した記憶はない)

今朝なんて薄暗いなか咳で目を覚まして咳きこんでいたら危うく自分の痰で窒息死しそうになったくらいだ。

こんな時は日本から持ってきたパブロン(咳特化タイプ)や龍角散やヴェポラップを総動員する訳だけれども全く歯がたたない。

そんな風邪を患っている間に、オランダに移住してから半年の記念日が過ぎ去ってしまったなと今まさに記事を書きながら気づいたところだ。

いつもの通り話がのっけからずれている。
毎度同じ轍を踏んでいる。
これもまた風邪のせいということでご容赦いただきたい。

さて、話を本題に戻そう。

10月から開始した料理教室についての続報だ。

現時点で料理教室への参加者は累計10組目となった。

・ボビー ハンガリー 
・エヴァ スロヴェニア
・ブレット ハワイ
・ジュリア バスク
・マライア オランダ
・リンドセー オランダ
・マウリセ オランダ(元々近所に住む友人)
・ロブ オランダ
・ルーシー 南アフリカ
・クリスティーナ シカゴ

出身地を見るとアメリカ大陸・ユーラシア大陸・アフリカ大陸と結構壮大な範囲からゲストが来てくれたわけだ。(これはまさにフローニンゲンが国際都市という賜である。)

料理教室に来てくれたゲストとはほぼ全員その後も親交が継続している。

ボビーは既報の通り、その後何度も我が家に夕食を食べに来ている。
エヴァちゃんは日本語を習いたいとの事で2回勉強にやってきた。
ブレットは車で娘を屋内プールに連れて行ってくれたし、先日はハワイ帰国前のお別れ会にも呼んでくれた。手料理が私よりも美味かった。。。
ジュリアは専門学校などに私の料理教室を売り込んでくれている。
マライアは美味しいレストランをいくつも教えてくれた。
ロブは口コミで友人にこの料理教室の宣伝をしまくってくれている。
ルーシーは来年からはディズニークルーズのクルーになるとの事で旅先から写真を送ってくれるようだ。
クリスティーナは旦那の実家がバンクーバーとの事で、正月にバンクーバーのダイソーでなんでも買ってくるから欲しいものリストを送れと言ってくれる。

現在参加費として85€(2人ペアあたりの基本料金)いただいている。
子供が3人いる家族からは95€もらったこともあった。
ペアではなく単独の参加者には少し割り引いて70€くらい。
まあそうやって人件費と原材料費と収入のバランスをとっている訳だ。

85€と言えば160円換算で14,000円といったところだろうか。
原材料費は2,000円もかかっていない。

しかも、こちらは
・お金もらえるし
・色々な話を聞けるから社会勉強になるし
・友達の輪が広がるなど、何かとありがたいこと三昧だ。

そして今まで嫌なゲストは1組もいなかった。本当にいなかった。
みんな気持ちよく料理教室を楽しんで気前よくお金を払って笑顔で帰っていく。
(参加10組とは別に3組のキャンセルがあったけど、そのうちの1人なんて自分から”直前のキャンセルだからお金全額払うよ”とまで言ってくれた)


近所の肉屋が最近は薄切り豚バラ肉を売ってくれるようになったから肉汁うどんを試作

10組目のゲストのクリスティーナが言っていた。
「わたしこの料理教室の案内をフェイスブックで目にした時に、参加したいという気持ちよりも”なんて上手い仕組みを考えたんでしょう”という事を真っ先に考えたわ」と。

つまり彼女も6年前にアメリカからオランダに移住したけど当初は仕事や友人を探すのに本当に苦労したというのだ。

その上UDONは聞いたことあるけど食べたことない。パスタやラーメンと何が違うの?これは申し込むしかない、といった感じで申し込んでくれたらしい。

そんな彼女だから”オランダで困った事があったらいつでも連絡してね”とも言ってくれる。

他の参加者も似ているところがあって、大学生達は日本の言語やアニメに興味を持っているし、移住者や駐在員は友達探ししているのだ。

だからこの料理教室という仕組みはオランダだから、更にフローニンゲンという国際都市だからこそ集客できていると言えるだろう。

なんだか本当にありがたい話だ。
と思うと同時に、85€も貰うんだから今後は更に良いサービスを提供しなくちゃなと思う。

うどん+豚肉味噌漬けで始めたメニューも今では、白和え、切り干し大根、かぼちゃの煮物、マグロの漬け丼まで拡充した。
来年の新メニューにはお好み焼きや餃子もいいかな、なんて考えている。

漬け丼、見栄えを改善したいところ
試作の昆布締め
切り干し大根はボビーの大好物

だからいくら痰で窒息死しそうになってもゲストの為に今死ぬわけにはいかない。
そう死ぬわけにはいかないのだ。

思えば昨年末まで地方公務員だったし、その前も民間の会社で長いことサラリーマンをしてきた。

そう私はサラリーマンだった。
組織に所属して求められる労働を提供して対価を得る。それがサラリーマンだ。

そして今は主夫をしながらスキマ時間にこのような楽しい仕事をさせてもらっている。

サラリーではなく、自分で作った仕組みで稼いだお金って尊い。

どんなサービスをお客さんが求めているだろうか考えて、
価格設定や収支を考えて、
PR方法を考えて、
実際に予約が入って、
教室を開催して、
お客さんが笑顔になって帰っていく、
単純に見えるかもしれないけれど、それなりに準備に時間も費やしたからこその充足感。

今こうやって10組のゲストを振り返るとなんだかしみじみする。

公務員してた時は給料明細を見ても「こんなお金をもらう為に来月も嫌な部長とか嫌な議員の対応しないといけないのか、、、」と思っていた。
マジで本当に思ってた。
まさにライスワーク。

この2ヶ月で稼いだユーロ札を太陽に透かせば、そこにはお客さん一人ひとりの笑顔や一緒に過ごした3時間の濃密な思い出が蘇ってくる。(まあIT先進国のオランダは全員銀行振込だから現金でもらったことは一度もないんだけど)

こんなライフワークで今後も飯を食べて行ければ言うことナシなんだけど、そうは問屋がおろさないだろうな。。。

ということで、年内の予約は残すところ6組。
更に笑顔をもらえるように頑張りたい。

あー、お仕事したい。

さて、ここで最後にミニクイズ。

料理教室では上記のメニューの他にというか、似てるけどちょっと違うメニュー(バリエーションのようなもの)をたまに提供していて、実はそれがダントツの人気1位。どうやら欧州ではあまり馴染みがないものらしくかなりのサプライズなようだ。

きになる人は下の有料部分でご確認を。(娘のおやつのチーズ購入にあてさせていただきます)

ヒントは⭕️⭕️⭕️⭕️⭕️⭕️
漢字でもひらがなでも6文字。
さて何でしょう。

答えは

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