ep.44 愛も面倒さえも引き受けたいよ
見守る、という行為がいかに懐の大きなことなのか。ぐるぐる考えている今週です。
ひとりは、彼に課せられた大きな負担のために、限界まで蝕まれてしまって。属するチームからきっぱり距離を置くことだけが唯一、心を保てる方法だった。
もうひとりは、そんな彼に自然と距離を置かれてしまったチームメイトで。戸惑いはしたけれど、想像すらできない彼の負担を理解していたから、あれこれ聞き出したりはせず、離れたまま見守ることを選んだ。
前者の彼がすこし心を取り戻したころ、ふたりが話す。Youtubeでそんなドキュメンタリーのようなものを見たのだけれど、気付けば涙がぽろぽろとまらなかった。
「その気持ち…わかるような気がする」「…ありがとう」
掛け合うことばのすみずみまで、そこに持ち寄られたのは優しさと、優しさだったのだ。
苦しかったこと、きっと今だからようやく話せたんだろうし、話してもいいと思える日が彼にやってきて、わたしもうれしい。見守ってきた彼も、その負担と闘い続けた彼のあたたかさを信じられたから、見守ることを選べたのだろうし、話してくれたときはどこかうれしそうだった。
見守る、見守られる、も、ある種それまでにふたりが築いてきた関係性の証なのかしら…。わたしは、だれかを信じて待ち続けるなんてできるのかな。同時にだれかに信じてもらえるのだろうか。
こんばんは。たまです。人間と人間が生きていくことを想ってみる金曜日の夜です。
今夜の1曲
米津玄師 の LADY を。
人間と人間がいっしょに生きていくって、非常にめんどうくさい。家族とて、友だちとて、恋人とて、永遠にすり合わせが必要だし、いがみ合った日には鉛のように心が重たい。
でも、それでも、一緒に生きていくほうを選びたい。今夜もあなたのことを気に掛けさせてほしい。できれば、わたしの健康もすこしだけ気にしておくれよ、なんて甘えたい。困ったもんだ、人間を生きるって。
LADYは、そんな人生1回目なわたしをもまるっと包んでくれる音楽です。
あなたはどんな1週間でしたか。くぅ〜なんだかな〜もやもや〜って瞬間もあったかもしれないけれど、よくやり過ごした自分をほめてあげよう。きっと週末はたのしいよ。
今週もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。
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