牛を継承していく
なぜ、繁殖農家だった森川放牧畜産は
仔牛を売るのをやめたのか。
それは、放牧に耐えうる、強い牛を継承していくためである。
この酷暑の中、放牧場で3頭の牛が体調不良を起こした。
暑さに耐えきれなかったのだ。
調べてみると、みな寒い地域の遺伝子を持った牛だった。
寒い地域に適応した遺伝子を持つ牛は、
暑い九州の気候と異常気象に適応できなかったのだ。
その環境に適応した種となるためには、
親から子へ、子から孫へと
3代その環境で育つ必要がある。
これからの時代に、耕作放棄地や放置林の再生をしていく牛たちは、
強くなければならない。
だから、ともに再生する強い牛を育て継承していくことが、
森川放牧畜産のミッションなのである。
目先のお金のために仔牛を売るのではなく、
これからの時代をともに切り拓く
牛を育て継承していく。
もちろん、経営はガタガタだが、
次世代にイノチをつなぐために、
必ず必要になることだと確信しているし、
その先の未来に希望を見ている。
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