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牛を継承していく

なぜ、繁殖農家だった森川放牧畜産は
仔牛を売るのをやめたのか。

それは、放牧に耐えうる、強い牛を継承していくためである。

この酷暑の中、放牧場で3頭の牛が体調不良を起こした。
暑さに耐えきれなかったのだ。

調べてみると、みな寒い地域の遺伝子を持った牛だった。

寒い地域に適応した遺伝子を持つ牛は、
暑い九州の気候と異常気象に適応できなかったのだ。

その環境に適応した種となるためには、
親から子へ、子から孫へと
3代その環境で育つ必要がある。

これからの時代に、耕作放棄地や放置林の再生をしていく牛たちは、
強くなければならない。

だから、ともに再生する強い牛を育て継承していくことが、
森川放牧畜産のミッションなのである。

この世に生き残るのは、最も力の強いものでも、頭のいいものでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できるものである

チャールズ・ダーウィン

目先のお金のために仔牛を売るのではなく、
これからの時代をともに切り拓く
牛を育て継承していく。

もちろん、経営はガタガタだが、
次世代にイノチをつなぐために、
必ず必要になることだと確信しているし、

その先の未来に希望を見ている。

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