前田 夏穂

新時代を創る 地球とともに生きる惑星科学者 教育✖️農業✖️地方創生 理学博士(惑星科学…

前田 夏穂

新時代を創る 地球とともに生きる惑星科学者 教育✖️農業✖️地方創生 理学博士(惑星科学、神戸大学)

最近の記事

惑星科学者けど男について語ってみる。

長崎に移住して早、半年。 いやー、長崎はホンテかっこいい男の人だらけで(40代〜70代)。 ここで、リクエストをいただいたので、男について語ってみようと思います!(男おらんけど笑) まず、身体を使って仕事をしている人はかっこいい!😎 そして目がギラギラしていて、本能とヤル気に満ち溢れていて、 自分の仕事に誇りを持っている。 そんな男の人は年齢関係なくカッコいいと思います。 つまり、農家など現場の体力仕事をしていること。 農業男子めちゃカッコいい。 今まで、お勉

    • 月とお茶とサーフィンと

      今日は、東彼杵で無農薬無施肥でお茶づくりをされている、東坂茶園さんに行ってきました! 東坂茶園さんのお茶は、海外でも人気だそうです! 東坂さんは薫さんの高校時代のボクシング部の先輩で、森川家が雲仙市にいた頃によくサーフィンにも行く仲だったそうですが、今年に入って再会しました。 東坂さんも、かつては慣行農法でお茶づくりをされていましたが、 ある時、画一的な味に疑問を持ち、無農薬無施肥栽培に転じたそうです。 自然の力で育てたお茶は、作る場所、季節などによって味が変化し

      • 森林の思考と砂漠の思考

        大学の図書館でふと、「雑草は軽やかに進化する」という本を見つけたので、かりてみた。 ツユクサやスイバ、オオバコなどの、ありふれた雑草の染色体解析を基にした内容だが、 至る所に筆者の植物や自然に対する畏敬の念が感じられ、深く入った。 その中で、 「森林の思考と砂漠の思考」という章があった。 藤島氏は、 「合理の世界が田んぼを変えた」と語る。 西洋文明が世界に広く浸透することで、合理を至上とする考えが多くの人々の心をとらえていった。 西洋文明が要求する工業型の「大きい農

        • 醸す(かもす)ということ

          醸す(かもす) とは 譲り受けること、また、そのもの。 つまり、 神から創造の力を能わり、 生命誕生の神秘 共同創造の儀を行うこと。 酒づくりとは、神事である。 その土地の空気と水と日光、風土で育ったお米を 醸すのだ。 醸す 醸成の対義語は、「急ごしらえ」 つまり、「インスタント」。 効率化を求めた今の西洋的文明の反対が、 醸す(かもす)ということ。 これからの東洋的文明の中心となる概念だろう。

        惑星科学者けど男について語ってみる。

          つないでいきたい風景

          伝えていきたい原風景が、あるんだ。 ともにはたらいたこと 喜び溢れる瞬間 次へつないでいくということ 自分が語り継いでいきたい景色 いつか生まれる自分の子どもに 見せてあげたい風景 失いたくないもの 繋ぐために、今、私ができること すこしずつ、資料にまとめていきたいと思います♪

          つないでいきたい風景

          令和6年田んぼ記録〜出穂しました!

          おはようございます^_^ ようやく暑さも和らぎ、 日の出も日に日に遅くなり、 秋めいてきました。 今朝、田んぼの見回りに行くと、、 出穂してるではあ〜りませんか! 昨日まで無かったのに、 出る時はあっという間ですね。 手前側から徐々に出穂です。 花が咲いてるものも。 花が咲いたら、受粉のため田んぼには入れません。 草取りもひと段落ですね。 一昨日は台風明けに見に行くと、イノシシに荒らされてショックでしたが🐗 きれいに真ん中だけ荒らされました。 マムシか何かが

          令和6年田んぼ記録〜出穂しました!

          大村湾ネイチャートリップ

          これまで個人ベースで行ってきた、森、川、里、海の循環の再生の活動。 より活動しやすくするため、非営利団体「大村湾ネイチャートリップ」を立ち上げました! 大村湾ネイチャートリップについて設立趣旨 人の営みが自然から離れたことで、様々な課題が生じています。 後継者不足や物価高騰などにより離農が進み、耕作放棄地や放置林は毎年増加しています。 荒れた土地は地下の水循環を阻害し、土中環境の悪化を促進します。 それにともない、山からの栄養塩が滞り、大村湾は磯焼けが広がり、過去20年で

          大村湾ネイチャートリップ

          土の進化向上

          今朝、奈保美さんがキラキラした顔で 「なっちゃん!ちょっと見て!」 一週間前に、微生物資材「祈土」(イノチ)を畑に山にしておいたそうで。 すると、畑のセイタカアワダチソウだけが 黄色くなって枯れ出したというのだ。 確かにそうなっている。 また、ヨモギも弱っているようだ。 セイタカアワダチソウやヨモギは、土ステージ0の荒れ地に生える草。 微生物によって土のステージが全体的に上がったのだろうか? ヒトも同じかもしれない。 人間としてステージが上がっていくと、

          土の進化向上

          貝殻漆喰でイヤシロチづくり

          昨日は漆喰の塗壁の左官屋の見習いとして いつも応援してくださる方のお宅へ伺いました! 衣食住の「住」を整える 吸う空気をきれいにすることは、 食を調えること以上に大切なのです。 そこで私たちは、 貝殻漆喰に麻炭を混ぜたスペシャルな漆喰を、お家の壁に塗らせていてだく事業を始めました! 貝殻漆喰は、石永節生さんから仕入れさせていただいてる 有明海の赤貝から作られた、非常にサステナブルなもので、 石灰岩から作られた一般的な漆喰(ホームセンターなどに売られてるものは、さらに化学

          貝殻漆喰でイヤシロチづくり

          ヒエだけ枯れる田んぼ

          夏は本当に、草の成長が早い🌱 毎朝、田んぼで草取りの日々です。 微生物資材「祈土」(いのち)のおかげで かなり草は抑えられていますが、場所によっては微生物のはたらきが活発なところと、そうでないところがあり。 この時期になるとヒエが大きくなり、厄介です。 ところで、この暑さのせいか あるとき 「おや?イネが枯れてる?」 と思ってよく見てみると 枯れているのはヒエのようです。 イネの根元に生えて、 イネより早く成長するやっかいなヒエ。 微生物資材「祈土」をまいた田んぼ

          ヒエだけ枯れる田んぼ

          牛を継承していく

          なぜ、繁殖農家だった森川放牧畜産は 仔牛を売るのをやめたのか。 それは、放牧に耐えうる、強い牛を継承していくためである。 この酷暑の中、放牧場で3頭の牛が体調不良を起こした。 暑さに耐えきれなかったのだ。 調べてみると、みな寒い地域の遺伝子を持った牛だった。 寒い地域に適応した遺伝子を持つ牛は、 暑い九州の気候と異常気象に適応できなかったのだ。 その環境に適応した種となるためには、 親から子へ、子から孫へと 3代その環境で育つ必要がある。 これからの時代に、耕作放

          牛を継承していく

          土を良くする森川式放牧

          前回、なぜ牛で土地が再生できるのか、という記事を書いた。 しかし、ただ牛を放牧すれば 土地が再生できるわけではない。 今回は、「土をよくする放牧」森川式放牧について書こうと思う。 土をよくするために、一番気をつけなければならないポイントがある。 それは、微生物を殺さないということだ。 現代的な工業的大規模農業・畜産は、農薬や化学肥料によりどうしても土中環境を悪化させてしまう。 土中環境悪化の要因はそれだけではないが、 少なくとも持続可能な社会にするためには、 環境

          土を良くする森川式放牧

          なぜ牛なのか

          かつて田園風景が広がっていた我が国の中山間地 農地だった場所は、人工流出などによって、後継者がいなくなり、 農家の高齢化が進むにつれて 耕作放棄地など、人が管理しきれなくなった土地が増え続けている。 そんな荒れ地の開拓に欠かせない存在が、牛だ。 なぜ牛なのか? 他の動物ではダメなのか? 牛はその大きな身体で草木を倒し、食べながら、荒れ地を開拓する能力を持っている。 背の高いパイオニアプランツで覆われた土地を切り拓くには、 ヤギでは動力が足りない。 また、馬の放牧

          なぜ牛なのか

          精霊船

          今日は終戦の日でした。 そんな今日は朝の田んぼの草取りのあと 地域の精霊船の飾り付けに参加させていただきました。 飾り付けっていっても 部落の大人たちが真剣に 全力で飾り付け 都会育ちの私には、 自分の利益にならないことに真剣になる大人たちが ほんとうに素晴らしく見えました。 正午に、戦没者を弔う 黙祷のサイレンが鳴って 昨日、これを見た私は 今日までイノチをつないでもらったこと それは当たり前じゃなく奇跡のようなこと なのだと痛感して 凄惨な時代を生き抜いたご

          ラーゲリより愛をこめて

          何のために生まれてきたのか 自分との約束 私たちは家畜じゃない ただ生きていたってしょうがない どんなときでもヒトらしく 人々に希望を与え続けた、その生き様を後世に残した 「まだ消えちゃいないよ、ちっちゃな希望を 何とか信じて、信じてほしい」 滅びゆく地球を目の前にした、この時代に 希望を見せていけるか? イノチの輝き、感じるかい? 「はじまりの朝が来た」 私たちはみな、 「次」のためにいる 楽しむこと 喜ぶこと 魂が震えること ヒトとして どう在る

          ラーゲリより愛をこめて

          地球を再生するための牛飼い

          日本の中山間地域では 人口流出等による農林業の担い手不足により、 耕作放棄地や放置された山林・竹林が増えている。 ヤブ化した土地の地下では土が硬くなり、 海に適切な栄養分が流れなくなっている。 結果として西海市が面する大村湾では 年々磯焼けが進み魚介類が減少している。 私たちは、これらの問題を解決するために、 牛の耕作放棄地への放牧を進め、 土中環境を改善することで、 森、川、里、海の循環や 本来の生態系を再生し、 大村湾をかつての豊饒の海に再生する。 これを人と動物

          地球を再生するための牛飼い