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【白血病闘病記】#02 はじめて受診した日

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その頃は愛知県で1人暮らししていた。

新卒で入った会社で実家(大阪)とは離れた愛知県豊橋市にある支店に配属され、4年目に入ってすぐだった。

当時の豊橋駅前


仕事はあまり順調ではなくて、
ひどい下痢と便秘を繰り返していたけれど、仕事のストレスだろうな〜と放置していた。

不調が2ヶ月くらい続いた頃、当時付き合っていた彼が病院に行くように勧めてきた。
あまりにも心配されるので、薬だけでももらってくるか…と総合病院を受診することにした。

症状を伝えると、消化器内科に案内された。
豊橋で数件しかない大きな総合病院。
2時間くらい待って、やっと診察室へ。

年配の男性医師はなぜか不機嫌で、
私が「ストレスでひどい下痢ってありますか…?」と聞くとこう言われた。

「仕事休みたくて診断書もらいに来た?それなら精神科受診したらいいんじゃない?」

は?????

言い返しそうになったけど、ぐっっと堪えて、
「診断書は必要ないので、整腸剤だけ頂けますか。」

そう伝えると、
「せめて血液検査したら薬出してあげるよ。1週間後結果聞きに来れる?」

2度と来るわけないやろ。
と思いながら、早くその場を去りたくて、
血液検査だけ受けてサクッと帰ることに。

別室で採血をしてもらって、会計待ち。
ここでも1時間くらい待ってやっと薬の受け渡し口に呼ばれた。

番号札を渡した途端、
看護師からお話があるので待っていてください。
と言われた。

この時点で3時間超え。
先生にも嫌なことを言われて疲れ切った。
お腹も痛いし、なんか最近疲れやすい。
しかも、このあと一緒にランチする予定の彼を外で待たせてる。

あー…また1週間後に来るんで…と帰ろうとしたら
看護師さんが飛んできて、
血液検査の数値が良くないので診察室に来てください。
と深刻な面持ちで言われた。

何が悪いんですか?と聞いても
先生からお伝えします、と頑なに教えてくれない看護師さんの様子を見て、
少し気持ちがザワザワしたのを鮮明に覚えている。

診察室で待っていたのは先ほどの男性医師。
さっきとは別人のように優しい声で、最近の体調を細かく問診された。

そういえば、思い返すとここ2ヶ月ほど

階段を2階上がるだけで動悸がひどい
身に覚えのないアザがたくさんある
やたらと疲れやすくて、朝起きられない

こんな症状がある気がする。
疲れてるんだな〜くらいに思っていたけど、
今思えば全て白血病の初期症状だった。

画像はそのときの血液検査結果。
血液の成分が全体的に少なく、特に血小板数は正常値の10分の1程度だった。

左:1年前に同じ病院で受けた健康診断
右:この日の血液検査

その病院には血液内科がなく、
豊橋で1番大きい血液内科のある病院で、翌日に精密検査を受けるように言われた。

このときはまさか白血病だとは思っていなかった。
この時の先生が血液検査してくれたことに一生感謝することになるとも思っていなかった。

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