ぐるぐる考えながら意味もなく隣の駅まで歩いた。 最寄りに行くよりも15分ほどプラスで時間がかかった。帰りも同じようにわざわざ隣の駅まで歩いた。電車に乗るのがあまりにも嫌で途中で川に落ちようかと思ったくらいに気分が沈んでいてびっくりした。 だって最近すごく幸せだった。 牧場ゲームをやっていた。無心でずっと。 攻略サイトや動画の解説を見つつ数十時間プレイして、まだまだ遊べるけど外に出なきゃいけなくて、そしたらこのザマよ。 ゲームに集中できるって私にとってはすごく幸せなこと。
美術室に入るたび、とてもリアルな生卵の絵が目についた。 水道の横の壁にあったから、授業で絵の具を使うと必ず視界に入るのだ。 アクリル絵の具なのか油絵なのか、違う画材なのかもわからない。中学の美術室に飾ってあった絵は、写真のようにリアルだった。 写真みたいな絵って、写真でよくない? 最初にそう思った。それから、なぜ写真のようにリアルな絵を描くのか考えた。クラスメイトの男子が「すごいけど、写真でよくね」と笑っていた。答えは出なかった。 写真が捉えられるものは基本的に実在する
一度も就職活動をしなかった。 親の扶養内だったりショートタイム掛け持ちしたり、法か何かの改正でフルタイムになったり、頼みを断れなくてやっぱ掛け持ちしたけどつらすぎてやっぱ一本にしたり、 なんだかんだありつつ、学生という肩書を失った20歳から27歳までフリーターで生きてきた。学生時代を合わせれば11年もアルバイトをしている。 1, そもそも 正規雇用でなくとも生活できたのは、実家に生活費や家賃を入れなくてよかったから。 家庭崩壊なのかわからないけど、食事をはじめとした生