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🎬映画感想 「Chime」

人生でホラー映画を2作品しか観た事のない超怖がりの人間が、黒沢清監督の中編映画「Chime」を鑑賞したので感想を綴っていこうと思います。

(※多少のネタバレを含むのでこれから鑑賞しようと思われてる方はお気をつけください)

❐ あらすじ

料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。 しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は――。 松岡の身にいったい何が起きたのか。料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった…。

公式サイトより引用


感想

最初にこの作品を知ったのはいつか行こうと思ってたミニシアターのSNSでの投稿がきっかけでした。

 「ホラー映画苦手だけど、45分なら観れそう
  かも!!!」

好奇心100%の軽〜〜い気持ちで観に行くと決めてしまいました。短い時間な分、より濃密に凝縮された恐怖が詰まってるとも知らずに.....愚かですね....

そしていざ、上映。
料理教室のダクトの音から始まり、一見平和そうに見えるのにどこか不穏……。
言葉には表せないけど、不穏で不気味な空気が終始漂う。何だ、、??何なんだ??この正体不明の怖さは一体、、、、と考えていたら何かに怯える主人公、爆音で鳴り響く電車の音のようなやたら恐怖を煽る音、ズームしていた場面からゆっくりと引いていくカメラ、、、何が起こったの!?!主人公はどうなったの!?!
「「  エンドロール  」」


えーーーーーっっ!?!?ええぇぇーー?!?

これなんですよね。

この映画、ストーリーや恐怖の対象がすごく漠然としていてて得体の知れない見えない恐怖をずっと見せられてる感覚というか観る側の想像力で勝手に恐怖が膨らんでいくみたいな

それを実現させるのが、巧妙なカメラワーク、演出、そしてなんと言っても主演の吉岡睦雄さんを始めとする役者の方々の自然なのに全員どこか不気味さや狂気を感じる演技。

すごい、、、、
ホラー映画経験値ほぼ皆無な私でも分かる作り込まれ方、、、これが黒沢清、、、わぁぁ、、、


前述した通り漠然としていて余白が多い分正直、難しいな…と感じる部分もあったのですが、だからこその余韻も凄くて45分間以上の満足感を得られるなと個人的には感じました!
あとはチャイムというタイトルだからなのか黒沢監督の映画の特徴なのか、音がとにかく怖い。ただの生活音もやたら怖く感じて、作中に大量の空き缶を捨てるシーンがあるのですが映像含めそこの音がやたら印象に残っていて聴覚的怖さが強い映画だったなぁと



拙い文章で伝わりづらい箇所も多々あったかと思いますが、読んで頂きありがとうございました🙏🏻
また映画を観ましたら感想投稿したいなとぼんやり考えております🕊️𓈒 𓏸 𓐍  

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