見出し画像

詩「欲」

水面を飛び出し空気に触れる指先

漸く息ができると思えば

また引き戻されて沈み込む

もがいたところで何も変わらず

浮かぶ光も徐々に暗く

届かぬようなら諦めようか?

でも飛び込んだのは自分自身

底から掬い上げようとしたソレ

重すぎるから一度手を放してやる

すると見る間に沈んで見えなくなる

それでも、もう一度やってやろう

何度だって溺れてやるんだ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?