詩「ねじり」
夜中に目が覚める
大きく捻れた掛け布団
そのくびれが回転運動の軌跡を連想させる
外的な力、ネジ巻きで巻かれたような見事なねじれ
気付けば周りに浮かぶ螺子
ねじれた空間に巻き込まれる
次第に集結する
足全体にまとわりつく螺子
衣のようだ、そう思った時には油の中で揚げられている
不思議と痛みはない
さらに捻れが強くなり、最後にはねじきれる胴体
目が覚め、布団をどかす
横たわる体に切れ目はない
奇妙な夢に冷や汗が出る
冷えそうになり、布団をかける
何処かでみた捻れ方をする布団
これは夢か、正夢か