「僕たちは習慣で、できている。」

noteの企画、＃推薦図書 ということで僕にも是非オススメしたい本がある。

僕は本を読むことができない人間だったし
本に興味がなった人間だが、

本ってこんなにも楽しく勉強できるツールなんだなと思ったのは
本当にこの本と出会えたからだ。

そこから本って楽しいんだなと思って、

色々な本をちょっとずつ読むようになったんだけど

本を少し読むようになって初めてわかったことは
本は読み手との「相性がある」ということだ。

当たり前だけど本は「人」が作ってる。
だから、著者との思考や性格、表現の仕方だっだり
そういうので相性があるのは今思えば当たり前なんだけど

本を全く読んだ経験がなかった僕は何冊か読んで
本に相性があることを知った。

そういった意味で今から紹介する本は
僕とって非常に相性が良かった本だ。

佐々木典士さんの
「ぼくたちは習慣で、できている」

タイトル通り人間の習慣についての本。

僕たちは日常をなんとなく流れで過ごしてしまったり
逆に意識して頑張って取り組んでみたり、
やらなきゃまずい。とわかっているのに取り組めない日々が続いたりなどの連続で日々生活している。

そんな意識下の生活と無意識下の生活の根源を
非常に共感しやすい形でロジカルに説明してくれている。

僕も本自体を語れるほど読書の経験はないが
ロジカルな説明具合が強すぎる本は読んでて飽きるし、なにより疲れる。

ただ共感することが多過ぎても、
なんだか感情的で自分の生活に落とし込めない。そんな傾向がある。

その共感とロジカルのバランスが絶妙で読んでいてストレスがなく気持ちがいい。

そして、筆者の佐々木典士さんの経験を交えて語られている部分が
人間らしさがでていてなんだか信頼性がある。

成功者のような「これしか成功の道はない！」みたいな口ぶりで自分の物語を語ったりしない。
一般的な人間らしさが非常に読者の信頼度をあげると思った。

たまにネットに転がっている情報商材のやうに自分の成功している部分だけにスポットを当てて語るような人もいるが、そういうのは
なんだか怪しく、人間的な魅力を感じなかったり、本当のその人の人間像を感じなかったりすることが多い。

そういう人は失敗談をしたとしても、結局は成功の話をしたかった為だけの
下地だなと思ってしまうこともしばしば。

でもこの筆者の習慣に対する思考や挑戦は非常に泥臭い。

日常的に潜んでいる小さな誘惑にどう立ち向かうか、
いや、むしろ目を背けたほうがいいんじゃないか？
そんな苦悩や失敗や怠惰が非常に人間らしさを物語っていて
人間の自然に湧き出る生々しい欲に対して等身大で語られている。

僕はこの本を読んだら自分をコントロールするためのヒントに出会えると思う。

僕らは僕らが思ってる以上に自分のことを知らない。

人はたまに矛盾した行動を取る。

僕にとっては学生時代の夏休みの宿題がそうだ。

毎回宿題は最後に残しておいて後悔する。

その後悔をわかっているのにその過ちを
毎年の様に繰り返してしまう。

そんな自分の理想と実際に起こす自分の行動の
その間にどんな要因が隠れているか？

そういうものが共感しやすい形で語られている。

普段僕らは起こした行動自体は意識するが
その元となった原因には無意識なことが多い。

それに至る原因を追求する人は少ないだろう。

筆者はそれを生物的なパターンがあるとして
理解し、勉強しているので、僕らが「人間」である限りそのパターンを僕らも取り入れられる。

僕はこの本を4周読んだ。

なのにその度に新しい発見があって楽しい。

そして本そのものに自分の思ったメモを書き記している。
だからこの本はきっと中古でも売れないだろう。

この本を読んだ時に
本の状態をキレイに維持して保管するより
どんなに汚くもう読めない状態になってもいい、

「脳にぶち込みたい」

そう思った。

自分の行動を理解できると
自分をコントロールしやすくなり
自分をコントロールできると
自分を好きになれる。
と僕は思っている。

自分が嫌いな人や嫌いな部分がある人は
きっと理想の自分と現実の自分の差に
不満を思ってるからかもしれない。

そうすると自暴自棄になる時がある。

自暴自棄を辞書で調べると
【思うようにならないために自分を駄目なものと思い、将来を考えない行動をとること】

こんな経験は誰にでもあるが、
この悪循環は非常に厄介だ。
そんなサイクルから抜け出すための思考なんかも書き記してある。

自分自身をコントロールすることは
自分を好きになるきっかけにもなるし、
将来を見据えて行動する為にも大切だ。

そのコントロールとなるヒントが
この本にはぎゅうぎゅうに書き詰められている。

僕はそのヒントを毎回拾いきれないから
4回も同じ本を読んでいる。

自分を好きになるきっかけと
コントロールできるきっかけが
盛りだくさんの佐々木典士さんの
「ぼくたちは習慣で、できている。」
是非読んで欲しい一冊です。