自分を愛そうとする人は、みんなのことも愛せる人だ _(3)休職のはじまり:しんどいよりも、痛くて重い。でも悲しくはなかった
>>> 8月から12月くらいまで、いたい・重い日々が続いた
休んでいた8か月間を通して、
おうちで1日中横になっていたり、仮眠をとったりしたことは
3〜4回しかなかったように思う。
心療内科の先生から、散歩したりしてできるだけ体を動かすことと、
自分の時間を大切に過ごすようにといわれていたことが大きい。
朝、子どもたちを保育園へ送って自宅に戻ったら
毎日必ず、お洗濯・おそうじ・ベッドメイク、そしてお手洗いも簡単にきれいにした。
夜にはキッチンリセットしてシンクもみがいた。
14時くらいにはお洗濯を取り込んで、夕方には夕食の準備を。
そして18時に保育園へ子どもたちをお迎えに行った。
家事と育児のあいだの時間を、
できるだけ外で過ごしたり自分がやりたかったことに費やしたりした。
でも秋くらいまでは、16時くらいになると頭痛が強くなったり全身が重くなったりして
ソファに腰かけて1時間ほど休憩した。
>>> 水のなかにいるようだ・文脈を理解できない
ずーっと水のなかに入っているようだった。
視界ははっきりとせず白いカスミがかかっているようで、
音も声も遠いところからくぐもって聞こえてくるようだった。
文字もみんなが話していることも、単語ひとつひとつの意味は分かる。
でも何が言いたいのかがつかめない。
それに本や何かの文章を読んでいても、ぜんぜん頭に入ってこない。
だから誰かと話すときには、例えば保育園で保育士さんと向き合うときも
よーくよーく集中を向けて、息をひそめるように、そして食い入るように
相手の言葉を追っていた。
何かの文章を読むときも、インクのシミのようにも見える文字を
よーくよーく凝視して文脈を捉えようと努めた。
この「水の中にいるような感じ」は長く続いて、
12月の初旬までいろいろなことがぜんぜん頭に入ってこなかった。
本当に不思議だけど、12月3日、突然キリが晴れたように感じ
その日から文章をはじめいろいろなことがすらすらと理解できるようになっていった。
>>> 頭や胃が痛い、肩や背中が痛い、耳の奥が痛い、帯状疱疹ほんとに痛い
頭がいたい。ずーっといたい。加えて夕方になるとずーんと重くなった。
心療内科に加えて、一応、内科でも診てもらい検査もしたが器質的には不具合はなかった。内科からは頭痛薬を処方してもらったが、心療内科の先生とは相談してメンタル領域に作用する服薬はせずに様子を見ることとした。頭のいたみや重みは12月くらいまで続いた。
また、胃のいたみが止まらなかった。いたいし、ずっと気持ち悪い。休み始めて少し経った頃、近くの病院で胃カメラで検査をしてみた。胃の中に6箇所の「びらん」が見られるとのことで、服薬を始めた。このタイミングでおくさんからも強く言われて、コーヒーの量を節制するように努めた。でもそれはなかなかに難しかった。アイスコーヒーだとごくごく飲んでしまうから、まずはアイスからホットに変えて少しずつ飲むようにして、またコーヒーを入れた水筒を持ち歩いて慌てて飲み干さなくてもよいようにし、少しずつ減らしていった。
10月くらいに急におしりから背中にかけての表面が痛くなって、恥ずかしかったけどおくさんに見てもらったら一面に発疹が出ているとのこと。じっとしていてもかなりいたい。これもまた近くの皮膚科で診てもらったら帯状疱疹とのことで、かなり免疫力が低下していることが指摘された。服薬して治りはしたけど、2週間強のあいだ、ヒーヒー言って過ごすことになった。
そして、左耳のいたみについて。外耳や時には耳の奥が急に痛くなっては3~4日で治まる。これは耳鼻科で診てもらったけど、とくに何も異常は発見されなかった。その後、段々といたむ頻度は下がっていって、復職した今でもいたいことはあるけど、ごくまれにいたむ程度になった。
>>> でも悲しくはなかった
不思議だな、
「いたい、いたい」とは思っていたけど、悲しいとか、もう嫌だとかそんなことは思っていなかった。
いたいし、しんどいし、重くなるときもあるけど
なんだか新しい自分になっていっているような気がしていたのかな、
とてもニュートラルな気持ちで過ごしていた。
今回は身体のことについて書いたけど、次回はどんなことを思っていたかを読んでもらいたいと思う。
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ここまで読んでくれてありがとうございます。
これからこんなふうに続けていこうと思っています。
よければお付き合いください。
・(1)はじめに
・(2)診断・休職まで
・(3)休職のはじまり:しんどいよりも、痛くて重い(この記事)
・(4)休職のはじまり:感情・思考の記録と、仕事・職場への思い
・(5)休職のはじまり:ぼくの前にも後ろにも
・(6)お仕事でのたくさんのコンフリクトたち
・(7)仕事とプライベートのコンフリクト、だけではなかった
・(8)休職期間中に学んだこと・発火したこと
・(9)最後に