認知症改善のための取り組み
認知症改善のために刺激を与えて行きましょう。体操やレクリエーション、軽作業に参加してもらいましょう。
あなたの施設や病院ではどのような取り組みをされていますか?
私がやってみて実際にHDS-R(認知症のテスト)が改善した事例を報告したいと思います。
独断と偏見により行った事例ですので、これで改善できる事を保証は致しません。
参考程度にお考え下さい。また、真似をするのは自由ですのでお試し下さい。
対象者
80代の女性
自分でご飯を食べられる。
日中はトイレ誘導しているが失禁がある。
夜間はオムツで対応。
移動は車椅子。自分で動かせる。
内服薬はあるが、認知症改善の薬はない。
話すことや歌うことが好き。
認知症のテストは6点くらいだった。
私はこの利用者さんの受け持ちになった
認知症改善を目的とはしておらず、受け持ちだからと時間の許す限り利用者さんの部屋に行って話しかけた。
天気のことや、利用者さんの家族のこと、昔の仕事のこと、私の名前、色々話した
時には歌ったり、塗り絵をやってもらったりした
天気は外を見ればわかるのだが、家族の話は思い出せないことが多かった。
娘さんの名前を忘れていたり、年齢も分からなかった。
話しかけいる私は誰か?と毎日のように質問したが、誰だったかなーと名前を覚えられなかった。
童謡を歌ってもらったが、出だしだけは分かるがほぼほぼ歌えなかった
それでも私は毎日同じ質問を繰り返し、毎日歌ってもらった。
毎日出来たのは単純に自分が楽しかったからだ
高齢者と接するのが好きなのだ。
別におばあちゃん子だったわけではないが、シルバーカーを押している高齢者を見るとほんわかする。
1週間が経ち、2週間が経ち、1か月はゆうに過ぎた時に変化に気付いた。
私の名前を覚えていたのだ。
〇〇さんだろ?
今何て言いました?と聞き返したが、きちんと私の名前を言えたのだ
他にも、娘さんの名前や仕事、曖昧だった歌の歌詞を思い出していた。
私は嬉しくなり、更に楽しくなった。
10分にも満たない時間だが、毎日部屋に行っては話しかけ、冗談を言っては笑わせたりもした。
ご家族様が面会時に変化に気付き、ボケてたのにしっかりしていると驚いていた。
受け持ちになり半年。
久しぶりに認知症のテストをした。
自分の年齢、引き算、野菜の名前などの問題に所々つまずきながら答えてくれた
採点の結果は18点
30点満点で20点以下が認知症と判断されるが、過去に行った時よりも明らかに点数が上がっていた。
これにはさすがに驚いた。
毎日話しかけていたことが良い刺激となり、認知症の改善に繋がったのだ。
20点以上になるのではないか。
そう思った私は更に楽しくなり、また毎日話しかけていこうと思った矢先に受け持ち変更となった。
新しい担当は新人の介護職員だった。
毎日話しかけたことにより認知機能が改善されてきているので、引き続きよく話しかけてあげてとお願いした。
しかし、業務におわれて話しかける余裕が無かったのだろう。ものの見事に認知機能が低下していき、あんたの名前なんだっけ?となった。
がびーん
あれだけ頑張って改善させたのに。
受け持ち担当ではないので何も言わなかったが悲しかった。
認知症の改善のために、毎日話しかけて刺激を与えてあげて下さい。
職員さんが難しいなら家族さんに協力を仰ぎ、面会時間の許す限りやってもらいましょう。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
現在取り組み中のお話はまた後日。
よろしければサポートお願いします。この費用は看護や介護が必要な人達へ有効に活用していこうと思います