オムツをいじる高齢者
認知症の進行によりオムツをいじったり、うんちをいじったり(弄便:ろうべん)する高齢者がいます。
オムツやうんちをいじられることにより、オムツからおしっこやうんちが漏れて衣類や寝具が汚染されたり、手にうんちが付いてベッド柵など手が触れた場所にうんちが付いて汚染されることにより介護者の負担が増えます。
オムツ交換だけならまだしも、着替えやシーツ交換、汚染部位の清掃や消毒をしなければなりません。
入所している90代半ばのおばあさんはオムツいじりをします。
オムツにおしっこやうんちをした時に気持ち悪くていじってしまうことが考えられますが、おしっこやうんちが出るタイミングは不明ですし、四六時中観察しているわけにもいかないため気付いた時にはいじられた後となります。
病院ではオムツいじりに対して腕を縛っていじることができないようにすることがあります。
入院したこのおばあさんは当然のように縛られていました。
老健でも縛りたいと思うのですが、老健は病院とは違い治療の場ではないため縛ることは原則NG🙅♂️
そのため、いじられないように見張ったり、いじりにくくするなどの工夫が必要となります。
どのように工夫するのか考えていきます。
いじられないようにツナギを着せる。
これも抑制になるためNG🙅♂️
オムツを前後逆にする。
抑制にはならないのでやっても良いのですが、効果は人によってあったりなかったり。
ズボンのヒモを縛る。
これも抑制にはならないのでやっても良いのですが、ヒモが入っているズボンを履いている人は少なく、ヒモをほどける人はほどいていじります。
指や手が自由にならないようにミトン🧤を使用する。
賢いかと思うかも知れませんが、これも抑制にあたるためNG🙅♂️
腹巻をする。
胸からお尻までを覆う長めの腹巻を着用することでスボンに手が入りにくくなるためオムツがいじりにくくなります。短い腹巻では効果は得られません。
腕の骨を折る。
虐待と言うか傷害です。気持ちは分からなくもないのですが絶対にやってはいけません☠️
一番正しいのはなぜいじってしまうのかに着目し、その原因を解明して対処していくことです。
排尿や排便による不快感によりオムツいじりにつながることが多いため、排泄パターンを把握してオムツ交換をしたり、痒みなどのスキントラブルを防ぐためにワセリンなどの撥水効果のある軟膏を塗ったり、痒いのであれば痒み止めを塗るなどの対応をしておくと良いと思います。
また、認知症に対して日中の刺激を増やすようにし、声をかけたりレクリエーションに参加してもらうことで認知力の向上を目指します。
忙しい中で行うのは大変ですし、すぐに効果が得られませんのでそれまでは色々と試してみて下さい。
諦めるのも一つの方法です。
いや、諦めたらそこで試合終了だよ🏀
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