利益主義と企業と私
会社は経済活動をするところなので、利益を追い求めるのは至極当然だ。
とは言え、利益主義は私に合わないと感じることが多々ある。
人生で1番初めに利益主義に違和感を持ったのは、会社に入って始めて出席したミーティングだ。
誰もが売り上げや利益を軸に話していて、それまで経験したことがなかった私は、異様な光景に感じた。この月は、あるいはこの週はこれをして売り上げが上がった。もしくは下がった。売り上げを上げるためには来週、来月にはこれをする予定だ。目標と比べると何%足りないから、行動計画はこのようにする。
それまで、企業で働いたことがなく(前職場は教育関係)なかなかお金やデータをベースに物事を考えたことがなかった。
だからそのミーティングで、ここは私の居場所ではないのではという違和感を持った。
もちろん頭では、利益や目標を追うことが企業にとって不可欠なことは分かっている。だけど、自分の性格にあっているかは未だに分かっていない。
次に利益主義は私に合わないかもしれないと思ったのは、特定のあるときというよりは仕事の中でという感じなのだけれど、現場から離れれば離れるほど、「お客様=お金、売り上げ」という感覚なことだ。
お客様はお金製造機ではなく人だ。この基本的なことを忘れてしまう管理職や経営陣がいることに正直がっかりする。
私は企業で何年働いても、「お客様=お金、売り上げ」という感覚にはなれないだろう。
最後に利益主義に違和感を持つのは、サステナブルの観点からだ。
企業の経済活動とサステナビリティは相反するところも多く、売り上げさえ上がれば環境は二の次、三の次になるところも多い。
私の属するところは幸いそうではないので、よりこの考えが強まったのかもしれないし、カーボンニュートラルや環境活動に力を入れている企業には好感を持つ。
企業に勤めさせてもらってこういう考えはかなりずれてるとは自覚しているが、なかなか肌に合わないと感じることもある。ゆくゆくは、教育関係か福祉関係で働くか、もしくは人事か何かのスペシャリストになるのがいいのかも。企業においてもこういう考えが評価され、重宝されるようになれば嬉しい。