心と脳の休息が必要なとき
去年の後半、二、三週間ずっと悩みに悩まされすぎて、心と脳が疲弊してしまったことがあった。
ポジティブな変化が起こるための必要なこととは思いつつも、眠れない、眠りが浅い、鼓動が常に速い、何かしているとき常に頭から離れないという状態では落ち着けなかった。
さらに仕事の繁忙期と重なり、脳も心もフル回転の状態が続いてしまったのだ。
心と頭の健康のために、休息が必要だと思ったのだけれど、どのようにとったら良いのかが分からず、自然の中に出て行ってみたいと思いながらも、結局どこへも行かずに過ごした。
毎日毎日、神経の緊張状態が続いているのがわかった。普段なら1番リラックスできるはずなのに、ソファに座ってYouTubeを見ても、悩みが頭から離れず、見てる動画の内容が頭に入って来ないのだった。さらに、ベッドに横になって目を閉じても、悩みと興奮が頭から離れなかった。寝ても覚めても、同じことが頭の中をぐるぐると回り、疲れも取れず、頭も心も完全に疲弊してしまった。
この調子から抜け出したのは、結局時間のおかげだった。時間薬という言葉があるけれど、まさに同じ感じで、解決するのに頼れたのは時間のみだった。
無理せず休んだ方が良いと言われても、繁忙期だったことに加え、休んだ場合でも同じことが頭の中を回るだけだし、休んだ気がしないような休暇に、貴重な休暇日数を使いたくなかった。
脳と心の疲労のときには、時間が許すなら自然の中へ出かけるのが良いと思う。私はアウトドア派の人間ではないけれど、インターネットや都会の喧騒から離れて自然の中で過ごすことで、束の間であったとしても穏やかになれるのではないかと思った。
そしてもうひとつは、ある程度時間が経てば、なんでこんなことにそこまで悩まされていたんだろうと感じることがよくある。自分が悩みの中にいるときは、周りが見えなくなったり、自分や悩みを客観的に見ることができなくなったりして、必要以上に思い詰めることがある。その必要はないのだと気づけるのは、時間が経ってからなのだけれど、悩みの中にいるときもそのことに気づけるようになりたいと思った。