プチトリップさんぽ! 〈パリ近郊・サンリスのばら〉
ようやく気候もヴァカンス日和。
家にばっかり籠もってないで、少しはお外へ出かけましょう。
今日からマスクなしでも大丈夫。そろそろリフレッシュが必要です!
泊まらなくても味わえます。パリ近郊へのプチトリップ!
今回のプチトリップはこちら。
〈サンリス〉
地図左下がパリ市内。私が住んでいるのはパリ近郊西方面。今回目指したのは地図右上にある、シャルル・ド・ゴール空港先の中世の街、サンリス🐿️🐿️🐿️
途中、シャンティー・クリーム発祥の地、おシャンティーなお城のある街、シャンティーを通り過ぎて車で約一時間。
いきなり!
街の中心にそびえるゴシック・カテドラル!
鎌倉幕府ができた頃には既にここに。
建立時期も同じ、世界遺産であるパリのノートルダム寺院によく似たステンドグラスのバラ窓と、とても手のこんだ装飾を持つ鐘楼。
鐘の音は一足お先にお聞かせ致しました。
12時の鐘の音を聴いたあとは、ランチタイム!
私は前菜にポークのパテと玉ねぎのコンフィ、友人は黄色いトマトのサラダとガスパチョ。
メインは二人共、タイのタイ風ソース。付合せは人参とモヤシの和風ソース和え。
暑かったので冷たいタイ風は、ココナツミルクとライムでなかなかのお味。
なんでここでタイ風? なぜならパトロンの嫁様がタイ人、てことで納得。
ワインは白のボージョレーを、かわいくグラスで。いやん♥
今までフランスはずっとレストランが閉まっていたので、本当に久々でした!
その後、街の中心を少し脇に入ると、サンリス城跡。
この朽ちかけた感じがたまりません。
こんなステキな井戸も。
公園の中はとてもゆったりとした時間。
それでは街を歩いてみましょう。
こちらは観光案内所で貰った街の地図。
カテドラルの周りに城壁があり、旧市街はみなその中に収まっています。
①が城跡、②がカテドラル。
お城を出てから、時計回りに街をぶらつき。
たくさん撮った写真をまとめてみます。
大体が白い壁の古い建物。
上段中の丸い塔は中世独特な建築。
そして、発表!
私が気になるよじれ隊ポイント!
左上から、外壁に突如と現れる守り神のヤモリ。
中は、手作り鉄製のドアノック。
右は、公園内にあったピジョニエ、ハトの家。
左下は、カテドラルの横脇壁にあった落描き。
中は、ノルマンディー式建築と、家の玄関上に掲げる職業を表す看板と、入口前の防御石。この防御石はこの街の通りがせいか、2m置き位に沢山ある。
右下、お屋敷外壁に付けられていた、魚の口型雨どい。
そして、地図中の柵のような印は、3世紀に出来たガロ=ロマン様式の城壁。
上の方に空いているアーチ型スペースには、守護神のように小さな偶像を入れる場所。
こういう感じですね。
もう一箇所、別の所にもある城壁。
少し歩いて街の中心部へ。
下段左は、ワイン屋さん、
中は、気になるS字のヒビ防止、
右は、昔のウサギ市場、現在の市役所。きちんと動いている時計台も気になります。
そして更に住宅地は続く。
前世がきっと猫だった、小径マニアの私は歩く度にあちこちでよじれ隊。
なんてあはん♥な街!!
そして乗り物との(ヴィジュアルの)相性もバツグン!
自転車と。
(すぐ隣にあったルノーも'80'sの香りが...)
いやん♥バイクも。
極めつけは現役ルノー4(キャトル)😍!
きゃうん、イッちゃいそうー!
更に! 今回取り憑かれたのはこの〈サンリスのばら〉バラ、バラ、バラ🌹
よじれすぎ〜〜😍
しかもここって、『ベルばら』実写版のロケ地🌹
確かこの広場は映画にもあって見覚えあります。
駐車場になっています。
きっと街が古すぎて、地下駐車場も作れない地盤なのでは?または考古学調査上。
その映画『ベルサイユのばら』は、1979年のジャック・ドゥミ監督作品。
きっと日本人が無理矢理お願いしたんだろーなー。
(サンリス市街シーンは、3分頃〜と、13分頃〜)
以前「シネマでおジャマ」シリーズでご紹介した『シェルブールの雨傘』と同じ監督&音楽、ミシェル・ルグランコンビ。
しかし!
酷評のためすっかり忘れ去られているようですので、ここでも密かにしかご紹介しませんヨ。
漫画も読んでいないのでいまいち思い入れもなく、そのため敢えて何処で撮影したのかは特定しないことに決め、ただひたすらに街を楽しんだ私。
何故ならもっと興味のある方がいらしたので。
その名を、セラフィーヌ・ルイという20世紀初頭の女性画家。
40歳を過ぎて、独学で絵を描き始める。今でこそ素朴派と言って名が上がるけれど、当時は第一次世界大戦により忘れ去られ、遂には精神病院で生涯を閉じた逸材。
「花と果物」1920年
彼女のテーマはいつでも植物。
サンリスで家政婦として生計を立てながら、仕事が終わった後、夜は徹夜で歌いながら画家作業。
貧しかった為、紙やカンヴァスは買えず、市場で引き取った木を繋ぎ合わせて使い、絵の具も屋外で採取した植物からの手作り。画材屋から買ったのは、どうしても作ることのできない"白"のみ。
こちらは「マーガレットの花束」1925年。
彼女の住んでいた家も見つけました。
ここの屋根裏に1906年から1932年までいたので、もちろん上の2枚の絵も、ここで描かれたということ。
彼女の絵は現在、没後初の大回顧展が行われた、パリ7区のマイヨール美術館と、ここサンリスの美術館に所蔵。
更に2008年には、彼女の伝記映画『セラフィーヌの庭』が。
こちらはベルギーのマルタン・プロヴァストが監督でしたが、カンヌに続くフランス映画界の権威セザール賞では最多の7部門受賞!
作品、主演女優、脚本、音楽、撮影、美術、衣装の各賞。
素晴らしい快挙。
今回の〈サンリスのばら〉、美しいお家はたくさんあってどれもステキでしたが、こちらのお宅が一番豪華でよく手入れが行き届いて素晴らしかった!
ということで、
《よじれ大賞》決定!!
※誠に勝手ながら、独断で決定させて頂きました。ご了承ください🤩
みなさんのよじれ隊ポイントはどこでしたか?
よろしかったらお知らせください。
それではまた😘