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〈企画参加〉 恋文求ム 〜 文香から徳次へ
今回は再び三羽 烏さんの企画 #恋文求ム に参加させていただきますん。
◆募集内容◆
①「#恋文求ム」を付けてください
②この記事を埋め込んでください
③記事の形式は問いません
音声や映像もわざわざ文字起こしする必要はありません
④文の長短は問いません
⑤募集期間:2024.12.14. 0:00 ~ 12.29. 23:59
さて、徳次さんからの恋文のお返事、文香どう書く!?
❊ ❊ ❊ ❊ ❊
『
徳 次 さま
お手紙拝見ゐたしさうらふ。お返事遅くなり失礼してね。解読に多少お時間要しましたの。意外なお手紙いただひてどんなに嬉しく拝見したかわかりませんわ。けれども文香が間違へておりませねば、もしやこれは貴方からのラヴレタアではないでせうか? そうですわ、きっと。もしそうであったなら、ほんたふに夢のようなことでせう。
お顔を見れば真面目にてお仕事の心配ばかりされて居るやふに見え、その横顔さえミステリアス。なのにお仏蘭西の詩にお詳しかったり外国の音楽を知ってゐらしたりするのは素敵でござゐますね。
貴方が貸してくれた仮名草子、「薄雪物語」が大変気に入り繰りかへし読むひとりの夜更け、何故か此の句が心に残りて。
ふたりして結びし紐をひとりして
逢ひ見るまでは解かじとぞ思ふ
此の頃は、ふとお客様がはけて時計の針が午後の二時を過ぎる頃、そろそろ来てくれるのぢゃないか、とそわそわしながらお給仕してゐますのよ。
先日まだもみぢの葉がはらはらと舞ひ落ちる頃にチラと出かけた烏森神社にて何を御祈りしたかご存知でせうか。イヤだわ、恥ずかしひ。それだけでも顔が真っ赤に火照りますの。文香はこのはち切れんばかりの白い胸で貴方を包みたひ、はぁ。などと願ってゐます。そしてこの熱き頬を大きな手へ入れ、燃えるようなくちびるへ接吻を。さうなれば最早どうにでもしてくださいまし。貴方に帯を解かれるのならそれも構ひませんことよ。
あゝ。 そんなことを考えただけで、貴方のお顔が目のまへにチラつきますの。これは既に文香もらぶ、したんぢゃないでせうか。ねぇ、徳次さん。若しほんたふに戀してゐるとしたら、貴方はだうなさる? 叶へてくださる?
か し こ
文香より
』
❊ ❊ ❊ ❊ ❊
戀文のお返事できました。
子供のころママりんが葉書の最後に書く「かしこ」がなんとも色っぽいなぁ、と子供心に思ったものでした。
姐さん世代では「かしこ」と書いて出すハガキもなく、はて、どうして使ったものやらなぁ、などと思い遂に使う機会がやってきました。
三羽 烏さん、きゅんきゅんな企画をありがとうございましたん。
あはん♥
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