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ハートネットTV〜認知症とともに生きるまち〜

20年前は 「認知症は治らない。」
と言われ続けた。

母も、
どのお医者さんにかかっても、有名大学病院の先生に聞いても。
残念だけど、治らない。治療法はないです。
進行を止める方法はありません。

と、言われ続けました。

わたしは当時から、
その言葉になぜか納得がいかなかった。
何か方法はあるはずだと、漠然と、ずーーーっと思っていた。

だからと言って、自分一人ではなにもできなかった。

現在でも、治らない。と言われているかもしれないけれど、進行を遅らせることは確実に可能だと思う。

そのためには、多くの人の理解と協力が必要不可欠ではあるのでしょうが、、

母が認知症と診断されてから、いつも心のどこかにあった ”もやもや” の答えが、
ハートネットTVさんにはあった。


番組では、

「まち全体で認知症に向き合う取り組みをしている様子」

が映されていた。

デイサービスに通うだけでなく、希望者の方には働いてもらう。
仲間と働き、時間を共にし、繋がりができる。

働いた謝礼は商品券で渡され、それを町内で使用する。
すると、地域のひとも、お年寄りと共に暮らしていることを認識し、
地域との繋がりができる。

番組に出演されていたプロジェクト代表の方は、働きつづけることの大切さ。を話されていた。

地域で取り組み、新しい関係をつくる。

認知症になっても隠すことなく、
買い物をしたり、美術館に行ったり、出来るだけ普通に暮らせる生活。を支援する取り組みだった。

何より印象的だったのが、働く利用者さんが、とても楽しそうだったのだ。

本当に素晴らしいことだなぁ。
この取り組みがあることで、ご本人もご家族も、たくさん救われていると思います。

認知症になっても出来ることはある。
特に父、母、世代の方は、戦後苦労された方たちで、とても働き者です。
そして、とても情が厚い。

誰かの役に立つ。誰かが喜んでくれる。は、より生きる喜びにつながる。とわたしは思います。

もちろん、わたしたちも、
働くことの大切さ、喜び、楽しみは十二分にあるけれど、
同じくらい、プライベートも充実させ、仕事以外の時間も上手に楽しめる時代。に移行してきたような気がする。

そして、何より、
介護するご家族にとっては、理解してくれる方が地域にいると思うだけで、
心の不安がとても軽くなり、それはそれは、ありがたいことなのです。

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