20230827[細かな繋がりの糸]

私は最近、もしかしたら小さな繋がりの糸を切り落としてしまったかもしれない。

寛大な心を常に持ちたい。
「余裕が無い」というのは、繊細な人付き合いにおいて言い訳にならない。
身をもって分かっていたはずなのに、そして私はもう、四半世紀も生きてきたというのに、やってしまった。
私の言葉をにこやかに聞いてくれた友人を、たった一つの違和感で遠ざけてしまった。
せっかく丁寧に紡ぎ上げてきた、貴重なこの一本の糸を、私の余裕が足らなかったという刃物で断ち切る寸前の場所に今、いる。
否、いるかもしれない。
怖い。
怖くて何も聞くことができない。
もう、以前のように腹を割って話すことなんてできないのだろうか。
こんな大人が、ごめんなさいと、一言言うだけで許されるだろうか。
私の本心を直接打ち明けても、今までみたいに過ごせるのだろうか……。
切れかけた糸は、私の脆くて痛む頭に絡んで、締め付けるようだ。

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