鬱蒼と茂る森の奥から出てきたのは 生気を失ったようなあなただった 空っぽになったあなたに投げかけた言葉は 虚しく空を切り 散らかった地面にパラパラと落ちていった ぎりぎりで生活していたあの頃は まだ恵まれていたのだと思わざるを得なくて わたしの心には血生臭い傷が増えた わたしが知っていた場所は 今目の前の知らない場所に わたしが知っていたあなたは 今目の前の知らない人に 目を覆っても 口を閉ざしても 涙を流しても 現実は変わらないから 心に温度
とんとんとん と 肩をたたかれた 振り返るとそこには 忘れ去っていた 無数のわたしが ぼんやり ぼんやりと笑みを浮かべている 手を引かれるまま 交わってゆく わたしとわたし わたしじゃないわたし わたし わたしたち 迷いなく飲まれ たゆたい 舞う わたしたちだけのリズムで
世間はこんなにも 音で溢れているのに 今のわたしには なんの音階も聴こえない ただ あなたの足音が 耳に突き刺さるだけ 愛おしく うるさい その足音が
じっとしている そわそわする それでも動けずじっとしている ただ静かに息をし たまに深呼吸する そしてまた静かに息をしている 手を伸ばす その先には特に何もなく 指が空をむにゃむにゃと掴む それでいい 今はそれでいい 時間のボートに身を預け ふわふわと浮かび流れる
繋いだ手 冷たい床 約束 舞う蝶 無音の絵 揺れる瞳 竹の筒 走る背中 伸びた前髪 小さな寝息 スタートの合図 濡れた砂 草花 サイズの合わない服 削った鉛筆 うぐいすのさえずり 二度と戻らない今日 桜 重い鞄 瑞々しい頬 離れる手 注がれた水 畳んだTシャツ 絡める指 明日 あなた わたし 夢
現在こちらのグループ展に参加しています わたしは明日3日に在廊予定です みなさまのご来場をお待ちしています！ 【evoke – 想起 – 2024】 at GALLERY ART POINT 〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-12 藤和銀座一丁目ビル6F
ひさしぶりに実家に帰省した ひさしぶりに人が生活するであろう わたしの部屋だった場所は 生気を失いしんと佇む物や 過去のわたしが作ったものに溢れ 生きながらも息してないような そんなすこし重苦しい空気感を携えていて それに纏われながら一晩を過ごした 2階のその部屋にいる時に 下から聞こえてくる 父の声は相変わらず苦手で それを耳に捉えるたび わたしの心身はぶるると震えた べつに怒ってるわけじゃないのに あの声の、床や壁に響く低音が わたしをすぐに
体調不良のまま終わってしまうかなと案じた2023年 どうにか回復して元気に新年を迎えられそうです 2023年 わたしにとっては挑戦の年 だったかな あとは波に乗ってみる年でした やはり一番思い出深いのは初の個展 年始に掲げた目標を叶えることができました 叶えさせてもらいました うん 叶えました 自分の力が大きかった 自分をみくびっていたことをひしと感じもしました わたし、やりました できました 自分が一番驚いています だって 小さい頃からの夢を
自分がだいぶ疲れやすいと認識してから これぐらいのことをしたら きっとこのぐらい疲れるだろうなと 読めるようになってきて 疲れたら休んでいいにOKサインを出して 休むことを心がけている でもこれって 自分だけでは成立できないことで 一緒に生活している夫や子どもたち家族も 認め受け入れてくれないと できないことだなぁと ありがたいなぁと そんな当たり前のことにふと気がついて 感謝がワァーっとわいてきた 結婚している友達の話を聞いていると そして自分
初めての個展が終わった ここ半年はこの個展に向けて走り続ける日々だった 初めて経験することも多かったし わたしは見通しを立てて動くのが苦手だし また、母としての自分と両立せねばならぬこともあり 途中少し混乱したりもしたが でも 心は揺らがずシンと落ち着きを保ち ひとつひとつと丁寧に向き合えたなと思う 個展はわたしの夢だった わたしが幼い頃から思い描いていた夢のひとつだった 夢を持ちそれを叶える そんなことがわたしに実現できたのだと 少しずつ落ち着きを
初個展「ポートレイト」いよいよ明日最終日です ふらっとお立ち寄りいただけたらうれしいです よろしくお願いします
初個展「ポートレイト」始まりました よろしくお願いいたします
初個展まであと3日です！ MAEMI First solo exhibition 『ポートレイト』 2023.9.22 fri – 24 sun 11:00-18:00 (最終日のみ17:00まで) GALLERY IRO 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-37-7 1F
うっかりが加速してる 笑えない 少し前まで 自分はしっかり者だと 信じてきたけれど 最近は露呈してる うっかりが きっとこれまでは うっかりをカバーしようと 無意識に細心の注意を払って 生きていたんだと思う (そりゃ疲れるわけだ) しかし最近無理せず自然にを 心掛けているわけだけど するとどうだろう ただのうっかりさんのできあがりだ わたしはきっと元来うっかりさんなのだ ああ… お母さんみたい…
大きな仕事がひとつ終わった 大きなName painting作品 (お名前とその人から感じる色で描く抽象画) ご依頼いただいてから約1年 たくさんお話しした たくさんのぞかせていただいた たくさん受け取った 大きな作品だったので 自分ともたくさん話をした たくさん心と手を動かした この作品のおかげで 新たな出会いもあった お名前とその方から感じる色で 絵を描かせていただいているけれど そこに感じるのは ただの文字ではなくて ただの人間ではなくて
急に頭に鉄球をくらったようだ 頭は混乱し困惑しぼーっとしている 選択をせねばならなくなった 人をも巻き込む選択だから いろいろ考え巡ってしまうけれど 申し訳ないけれど まずはわたしはわたしの生きやすいよう 選択したい 批判も受けるだろう でもしかたない わたしの人生に必要なものは わたしが決めるし わたしの人生に不必要なものも わたしが決める 胸は痛いけれど それがいいしそれでいい
