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恋愛天体観測


恋人と喧嘩をする度、こんな私が好きでいてごめん、と思う。
何もかも足りないのかもしれない。倫理観も、自身の価値も、努力も。
好きでいてごめん、傷つけてばかりでごめん。でも、泣いている私に気付けない貴方も、きっと完璧じゃないはずなんだよな。

これは世界に星の数ほどある恋愛の一つでしかない。簡単に爆発してしまうだろうし、あるいは簡単に消滅するだろう。自分は恋愛体質だと近しい友人には言われるし、その節があるなと思う時があるけれど、同時になんて恋愛に不向きなんだろうとも思う。伝える、理解する、許す、どれが欠けてもだめで、もっと言えばそれは相互でなくては意味を成さないから結局は話し合う、わかり合う、許し合うことでしか解決できないことが殆どで、もっともっと言えばわかり合うことなんてできないのだからわかろうとするその気持ちが、姿勢が大事なのだけれど、この理論紛いのエゴを理解してもらえないことも、もちろん沢山ある。

終わってしまうかもしれない、という静寂で私の脆弱さは悪化し、堪えることもあまりせず泣くことでなんとか一命を取り留めている。それでも泣いた後はすぐに保冷剤で目を冷やすあたり、私にもギャルとしてのプロ意識が...みたいなよくわからない感情として無事に領域展開されている。
(結局翌朝目はパンパンに腫れた)

どれだけ恋愛が数多あっても、星の数ほどあっても、それは今も瞬いていて、解けてほしくなくて、できればずっと煌めいていてほしくて。貴方と繋いだ手をできればもっとぎゅっと握ってほしくて、私に必死になってほしくて、星みたいに綺麗じゃないけれど、たまには私が泣いていること、気づいてよ。

だって、好きなんだもの、愛しているんだもの、で片付けられないのが世の常で、恋をしているからネガティヴになんてなりたくないのに、恋をしているからネガティヴになってしまう。

わかり合いたいよ、例えそれが一生を懸けてさえできないとわかっていても。


こんな真夜中に迷い込んだ私でも、今はとりわけ恋愛に、恋人に、向き合うことができているんだなと感じていて。決して夜は真っ暗なわけじゃなく、私には光があり、灯り、貴方が見える。ただそれだけで嬉しいし、触れ合うことができて、温度が伝うだけで、あまりある幸福だと思えるよ。

過ぎゆく日々の早さを、できればこれからも隣で一緒に感じていてください。感じさせてください。


貴方のおかげで私、
東京に出てきたこと、後悔せずにいられる。



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