見出し画像

30年探し続けた私の欠片に出会えた話

私は子どもの頃から自分自身に対して違和感があった。

私が感じていた違和感とは

① 頭や心はこうしたいと思っているのに体がそう出来ないこと。

②ひとつのことに執着し続けてしまうこと。

③努力しても全然出来ない、わからないことが沢山あったこと。

細かいことは書ききれないほどあるのだけれど大きく悩んでいたのはこの3つ。

わたしがみている世界は

・自分が生きていること
・過去、未来などの時間軸
・他者との境界線

これらすべてにリアリティが欠けている。

イメージ的には過去と未来が混同した
現在が永遠に続く世界。

だから目に見えるものや
物質的なものの価値が
私には体感がなくてよくわからない。

金額、数字、時間、ルール、常識など
人が作ったすべては概念にすぎなくて
目に見えてはいるけれど
私にはすべて実体がなくて。

何度もお叱りを受けるたびに
大事にしなくてはいけないらしいのだなと
一瞬思った次の瞬間には
ふわふわと勝手に飛んでいってしまう。

わたしの世界には時間感覚がないから
1時間も1日も1か月も1年も
そう言われているからなだけで
ずっと実感がない。

特に記憶に残った出来事などは
何十年前過去起きたことも今同じ鮮やかさで
まるで今体験しているかのように
自分の意思に反して日々パッと目の前に蘇る。
それに何度も泣いたり怒ったり笑ったりする。

逆に目に見えないもの
エネルギーや、言葉に表せない想い
自然の声はとても分かりやすい。

また、あらゆるものとの境界線がないから
人の感情も自分のものと混同してしまう。

そのスイッチが入ってしまうと
感覚が一気に流れ込んでくる。

近い人でも出会ったことのない人でも
動物でも自然でも関係なくて
感情によっては泣いてしまうことも多々ある。

その情報に触れてしまったら
自分の心に入れ受け取るかどうかのコントロールができなくてすべて受け取ってしまう。

特に10代の頃は取捨選択が出来ずとても苦しいことが多かった。

今は自分軸を作ったり、自分と他者の間にスペースを作るトレーニングを学んで少し改善した。

だけど他者との境界線がないというのは
裏を返せば場合によって
相手の気持ちを正確に読み取れないということでもある。

人との距離がうまく測れずに
勘違いや誤解を招いたことは山ほどあって
私にはなぜそうなったのかがいつも分からなくて、逆にびっくりしたことも多かった。

私の言葉や存在が人を傷付けたのだという事実だけが残った。

だけど、どうしたらいいのかわからなくて
反対に距離を取り過ぎてしまったり
突然シャットダウンしてしまうこともあった。

わたしのそういった部分は
他人からすると多面性があるように感じられ
自由でわがままで自己中心的に写ることも多くて。
たしかに表面だけを切り取れば
ただの女版ジャイアンだった。

見た目は女の子っぽかったりしたので
そのギャップからか
姫と呼ばれることも多かった。

わたしのこういった側面たちは
わたしの中に違和感と
周りとのズレを大人になるにつれ
大きくしていった。

心と体がちぐはぐであまりにも
わたしはわたしを扱えなくて
それを話しても信じてもらえなかったし
どう言葉にして話したらいいのかわからなかった。

いつも自分が感じている感覚を
人に理解してもらえるように言語化するのは
私にとってすごく難しかった。

でもずっと確かに感じていたのは
私のなかにわたしではない何かが居て
コントロールされているという感覚が
1番適切な言葉だと思う。

自分を見つめているとき
いつも考えていたのは
パズルのピースがない私自身。
私の中に居るあなたは誰なの?
そう問いかけていた。

わたしは一体誰なんだろう。
30年間、その謎を解決するべく
自分の心とたくさん向き合ってきた。

前世の影響?スピリチュアル?
トラウマの心理療法?性格?占い?

あらゆる方法を試してみても
それらのピースがなんだかフィットしない。
またこれも違うか…次はあれ試してみるか…

とにかく必死という言葉がぴったりだった。

そんな中、去年こんなエピソードがあった↓

ここから即座に本を買い、情報を読み漁った。


書いてあることが全て私の幼少期からの
悩みや考えていること行動にいたるまで
一致していた。
まるで、私の取扱説明書のよう。

それから私の見えている世界は変わってきた。

必死に探していたものが見つかると
こんなにも世界が違ってみえることが
不思議でしばらくその感覚を味わっていた。

いままで見えていた世界と
今見えている世界の違いを。

ひとつひとつ頭の中に
前みえたものと今みえてるものを並べて
どこが違うか丁寧に比べたりしていた。


ずっと探し続けたわたしの欠片に
出会えた喜びと発達障害のみならず
二次障害と戦い続けた
今までの全てのわたしに
よく頑張ったねと涙が出た。

いま、私はわたしを知っている。

わたしの中にある
わたしの部分と特性の部分が
少しずつ見分けられるようになってきたから。

パニックを起こしそうになったり
不安になっても今までのようなものとは
少しだけ恐怖感が違う。


そして今まで怖くて言えなかったことが
話せるようになってきた。


新たな世界のはじまり。


30歳、やっと私はスタート地点に立てた気がした。



いいなと思ったら応援しよう!