ファッションにニーズはない!
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ワールドというアパレルメーカーに入社して29年、独立してから6年。
35年間、ずっとVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)の仕事をしています。
『ファッションにニーズなんてない』そう思うんです。
以前、アパレルメーカーに勤めていたときはよくこんな言葉が飛び交っていました。
「お客さんのニーズを探れ!」
「お客さんからニーズを聞け!」
どんな商品がほしいですか?と聞いても返ってくる答えは以前あった商品の色違いや素材違い。
或いは他のブランドのデザインを置き換えたもの(パクリ)
でもね、扱っているのはファッションなんです。
そして我々はその道のプロ。
こちらから新しいクリエイションを提案するのが当然なのに・・・
当時でさえそんな違和感を感じていました。
前回、こんな記事を書きました。
ここでお伝えしたかったことは『モノだけで商品の価値は伝わらない』ということです。
コロナショックの今、食料品や衛生用品には明確なニーズがあります。
人は食べ物がなければ生きていけない。
ウイルスが感染れば死ぬこともある。
だから全国各地で老若男女問わず買い求める人であふれる。
でも全国各地のファッションのお店に行列ができることなんてありません。
ファッションにはニーズなんてんないのです。
ファッションなんて無くても生きていける。
単にモノの性能や価格だけを伝えていてはもうファッションは売れません。
ライフスタイル、こんな思想でこんな暮らしぶりの人間だからこんなヘアスタイルでこんなメガネでこんな洋服を着ている。
店舗空間で五感で感じてもらえる表現をしてみる。
それに共感されればモノは売れます。
もう、モノだけで商品の価値は伝わらない。
アトモスフィアで
ライフスタイルで
VMDで
人の魅力で
価値を高く伝えること。
買っていただくための工夫が要るんです。
価値を高く伝えていかないと、もうファッションは売れない!
今回のコロナショックはいろんな気づきを与えてくれています。
ファッションにニーズなんてない!
まずその前提からリスタートしましょう!
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