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博物館での思考のすゝめ(オアハカ/メキシコ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。
現在メキシコ。

オアハカの街はギャラリーや工房、美術館や博物館がかなりたくさんある。
しかもそのほとんどが無料!

オアハカ市内の一番の楽しみ方は、
“アートや伝統工芸に触れ、お土産見つつ、疲れたらカフェで一息”ではないだろうか。

この記事では特にお気に入りだった2つの施設のことを書こうと思う。

※情報のみをまとめた記事も書きました。
メキシコに行かれる方は参考にどうぞ。

世界の紙デザインが集合 「切手博物館」

街のアートギャラリーや美術館をたくさん周ったんだけど、中でもお気に入りだったのが、「切手博物館」。

世界の切手とかメキシコの郵便の歴史とか、
メールアートとか、そうゆうのが展示されている。

世界各国の切手。
日本は星のおうじ様の切手。
めちゃくちゃフランスの小説で解せない。
現代的な印刷デザインの展示もある。


紙物のデザインってなんでこんなにときめくんだろう。

ZINEを作りたい。
いつかnoteの記事も書籍にできたら最高だな。
デザインは無限に考えれそうだ。

私は昔、服飾の専門を出てデザイナーをしていたんだけど、
ポートフォリオの装丁を考えたり、凝った資料デザインを作っている時が一番楽しかった気がする。

もし本を作るなら、と考えてみる。
世界を周って、いろんなインスピレーションを受けて、私らしい装丁デザインを見つけ出したい。

デザインやアートの中でも、紙もののデザインが一番自分の未来と関係しているように思える。
いいなあ、やりたいなあ、という目線で見ていると、英気がむくむく湧いてくる。


最近気づいたことがある。
のんびりと時間が過ぎていく中で、他人の気持ちがこもった作品を見ていると思考がポジティブに動いていく。

館内では過去を振り返っても後悔はやってこないし、これからやりたいことに関しても「きっと出来る!」と思える。

お布団の中じゃネガティブになりがちなのにな。
考え事は外ですべきだ。特に博物館。美術館でも可。


自分自身との親和性が深い 「テキスタイル博物館」

もう一つ、いい博物館だなと思ったのが「テキスタイル博物館」。

先述したとおり、前は服飾関係のデザイナー、というか、テキスタイルデザイナーをしていた。

仕事は楽しい時もあったけど、こうゆう民芸織物を見ていると改めて気付かされることがある。
私がしたかったのは商業デザインではなかった。
今でも強くそう思う。
退職してもう、3年以上経つのに。

好きなことを仕事にする難しさは、自分の好きなことが何であるかをうまく捉えれていないことが原因だったりする。

「“テキスタイル関係”や“アパレル関係”のデザインをしたい」と思っていたあの頃の私は、私を全く理解していない。

あの頃なりの全力で走ってはいたけど。
向かうゴールの解像度は低かった。

と、いうような考えを、癒しのテキスタイルを見ながら巡らせた。

ほっこり可愛くって、愛おしいものばかり。
オアハカを中心としたメキシコ全土の織物、
たまにレースとかの編み物、あとはビーズを織り込んだものや刺繍など…。
技法もデザインも様々だった。

これらが手作業で作られていくのって、正直想像できない。
ものすごい労力だろうし、特に技巧を凝らしたものなんかは見ていて興奮した。

ビース刺繍かな?と思いきや
ビーズを織り込んでいる。すごい。


オアハカのみのテキスタイルにフォーカスしたキャプションがあった。
発展の仕方にびっくり。
素晴らしい技術が広がり、さらに集落ごとに個性的なデザインが生まれるって、なんでなんだ。

手工業が盛んな要因ってなんだろう。
商業なのか、宗教的な理由があるのか。フシギ。

オアハカ州の織物の分布図。
この広大な土地で何があったんだ!
各村のデザイン
どれも個性が光っている!


このあと行った図書館にもテキスタイルの本がいっぱい置いてあった。
疲れていたのでじっくりは見なかったけど、
時間をとって調べ物をしてみるのもいいかもしれない。

テキスタイルは過去に精通していたことだし、また学んでみたくなった。
実際に織りたいのか、それともここからインスピレーションを受けて何かに繋げたいのか、
はたまた知識として取り入れたいだけなのか。
わからない。
テキスタイルと関係を持っていたいことだけは確か。

結局今回の滞在で、図書館での調べ物をする時間は取れなかった。

そういえば掲示板に刺繍のワークショップの張り紙があったな。
この街、一体何日滞在すれば満足できるんだろう。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

情報記事はこちら。
https://maryojourney.com
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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maryo | 世界一周中
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