愛のかたち
もう遠く霞むくらいの
月日を超えてきたけれど
まだ熱を帯びている
この身体が憎い
貴方がいつの日にも
隣にいて
雑に扱いながらも
決して手放そうとはしなくって
裏腹な態度で
転がして遊んでいた物
抱きつかれる夜
唾を吐きかけられる夜
どれも間違いなく
同じ貴方で
私はただ
特別な存在では在り続けたいと
欲望を放棄し
貴方だけの道具
玩具と化した
人には見せられない
生まれたままの姿を
曝け出し尊く笑う
貴方に堕ちていた
私はきっと 未来など
無きものと決めつけ
描く事すらしなかった
そうでしょ?
どんな形でもいい
あなたにとっての1番であるなら
それでいいそれでいい
あんなくだらない
膨らんでくだけの罪の乗数を
1人で抱える事も
平気だよと取り繕って
笑ってたよね
貴方がいつも傍にいてくれたから
そうするしかなかったんだ
哀しいね、哀れだね
貴方との記憶に
洗脳されたまま 1人と言う
選択肢を選び
今宵も同じ街で
同じ空を見上げています
貴方を愛した
この純粋な想いだけは
とても清くて美しい物だと
誇っていたいから
貴方が
私の知らないどこかで
幸せになっています様にと
祈りを込めて