買い付けごっこしてみた
この時期は花粉症で外出するのが本当にツラい。けれどタイミングよく降水確率100%、お出かけ日和だ。
お出かけ先は名古屋市美術館。今はゴッホ展が開催されている。特に絵に興味があるわけではないが、ずっと家に引きこもっている毎日でそろそろ外に出たいと思っていた。それと少し前に観たブルーピリオドに影響されて芸術的な物に触れたい意欲があった。
”芸術的なもの”ってどんなだ。ミーハーで絵心もなく、絵に関する知識やましてや技術なんて皆無な私が、どうやってゴッホ展を楽しむのか。ブルーピリオドが芸術を楽しむ方法を教えてくれた。
おさげは真面目な証拠やででおなじみの(?)キャラのセリフ。この続きに「買い付けごっこはどうか」とある。作品をもっと身近に感じられるかもという仮説で、私も買うつもりで絵をみることにした。
平日の昼すぎ、空いていそうな時間を狙ってきたにもかかわらず結構混んでる。芸術=高尚という考えがあるからか、周りの人たちも高尚に見えてくる。
順路順に進もうとするも、人が多すぎて進めない。みんなじっくりとひとつひとつの絵をみてる。けれど、私にはピンとくるものがない。というのも、部屋も暗いし、絵も暗いし心が動かないのだ。
仕方なしに、遠目にみてさっさと進んでしまう。しばらくすると、照明も明るくなり、絵の感じも変わって色がある作品が多くなる。この展示会は個人収集家ヘレーネの所有する作品の公開なので、他の作家の作品のようだ。
ピサロの「2月、日の出、バザンクール」とスーラの「ポール=アン=ベッサンの日曜日」が目にとまる。家のどこに飾ると良いかなと考えてみる。スーラの絵はリビングに、ピサロの絵は和室に飾っても良さそう。
ちょっと楽しくなってきた。
2階の展示室へ進むとゴッホがパリへ移り住んだ時代からスタート。今までとはまったく違う絵。まるで別人の作品かのよう。レストランの内部はピアノの上に飾ろうかな、サン=レミの療養院の庭は玄関に置くのはどうだろうとイメージを膨らませる。
最後のお土産コーナーが一番心が動く。完全にミーハーだ。さてさて最後の大仕事、こちらで気に入った絵(のポストカード)を契約する(購入する)。
こちらが今回買い付けてきた絵たち。
こんな感じで私は買い付けごっこを楽しんだ。次は画商っぽい装いをして行くのも面白いかも。画商っぽい服装ってどんなだろって思いつつ次回に心躍らせる。